えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

今年もふれあい音楽会

年度が代わり、今年もふれあい音楽会が始まった。

4月から月2回、8月はお休みで12月は1回の全15回。今日が今年度の第一回目だった。

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例年、この時期さくらは散ってしまった後なのだけれど、今年は開花が遅かったせいで昨日の嵐のような風にも負けることなく、市民館前の公園のさくらはまだ満開だった。

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さくらの手前が音楽会用の駐車場になる。

近くから写すと山が映らないのだけれど、実際には山を背負っていてロケーションは抜群なのだ。

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この写真よりもっとよく山並みが見え、ほんとうにステキだと思う。

音楽会が始まる前に来る人来る人の口から歓声が上がるほどだ。

 

昨年も書いたけれど、前売り券は限定160枚で飲み物とお菓子が付いて400円だ。当日券は同じく400円だけれど飲み物だけ。そして、昨年までは来た人は全員入場させてくれたのだけれど、280名を超えた回があり椅子もスリッパも不足したそうだ。それで、今年からは前売り券はやはり限定160枚だけれど、当日券は80枚で合計で240名までとなった。

そのことは市の広報にも書いてあったのだけれど、知らずに来た人もいて、今日はそういう人たちも入れてもらえたようで実際には257名だったらしい。私なんかはそういう話を聞くと「そこがこの音楽会の温かくていいとことだ」と思ってしまう。

 

今日は「EAST MEETS WEST LIVE!」~琴とピアノで綴るやさしい音楽~ 

春のJ-POP、~春よ来い・さくら・春一番~ ほか

プログラムは車の中に置いてきてしまったので予定表の赤く囲ったところ。

 

お琴とJ-POPって案外合うと思う。ユーミンの「春よ来い」なんてとっても良かった。もちろん、クラシックあり、ジャズありで、どの曲もすばらしかったのだけれど。私も友人も久しぶりの音楽会に大いに興奮し、楽しませてもらった。

 

そして、今日のお菓子は桜もち。

お菓子もおいしかったし、音楽も心にビンビン響いてきたし、さくらもすてきだった。

 

帰り、駐車場からの出口の辺りのさくらトンネル。

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これだもの。今日も一日良い日だった。

毎日お花見

今年は桜の開花が例年よりかなり遅く、我家の前の公園では1週間前にやっと2、3輪咲き始めたばかりだ。

それでも咲き始めるとどんどん咲きだし、あっという間に見頃になった。

それなのに水曜日は雨。木曜日も一時雨。金曜日、土曜日は一日中雨が降り、日曜日は10時ごろには上がったもののお天気は良くはなかった。

 

それでも毎日 窓から眺めては楽しんでいる。

確か、金曜日は5分咲きぐらいだったと思う。

 

土曜日。

車いすの夫目線で部屋の中から写真を撮ってみた。

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見た目には満開のように見えるけれどまだ8分咲きぐらい。 

 

日曜日。

10時ごろには雨は上がったけれど、一日中曇り空。

今度は私目線で撮ってみた。

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満開だ。

 

雨は上がっていたので夫がお昼寝中に桜の下で撮ってみた。

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本当に満開だ。

 

今朝、夫がデイケアに出かける前に二人でお花見。

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満開でまだ蕾もあるけれど、もう花吹雪が舞い始めていた。

 

夫がデイケアに出かけている間に兄のところに行ってきた。

道中では向山公園のさくらも、アイプラザ前のさくらも、運動公園のさくらも、どこのさくらも満開で、兄の家の庭のさくらも満開だった。

運転しながらの花見だったので写真はないけれど、規模が違う道中のさくらはそれはそれは見事で感動ものだった。

それでも、部屋に居ながらにして毎日楽しませてくれる我が家の前の公園のさくらが一番だ。

毎日これだもの。

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人間が小さくてやさしくないのかも

確か、先月28日に名古屋で桜が開花したとテレビの天気予報で言っていた。

その時、我が家の前の公園のさくらはまだ固い蕾のままで色づいてもいなかった。

31日の金曜日、NHK のアサイチで日比谷公園(だったと思う)のさくらは5分咲きだと言っていた。その時にも我が家の前の公園のさくらは固い蕾のままだった。

 

昨日は外に出なかったけれど、窓から眺めるといくつかのつぼみが少しピンクに色づいているのが見えた。

 

今日は夫はデイケア日だ。いつもだったらお迎えに来てくれるまで玄関で待っているのだけれど、今日は「さくらを見に行かない」と夫を誘ってみた。

 

我家は南面と西面に道路がある角地だ。正面は南面だけれどそちらには10段ぐらいの階段がある。だから目の前の公園とはいえ、西北から出てぐるっと回らなければならない。デイケアの送迎車は西側道路に止めてもらうようにしているので早めに外に出て公園まで行ってみた。すると、まだ2輪ぐらいだったけれど咲いていた。

夫は「おう、おう」と咲いている花を指をさし顔をほころばせた。少しの時間しか見ていられなかったけれど「見に行って良かった」と思える瞬間だった。

 

これは昼ごろ撮ったもの。

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暖かかったから一気に咲き始めた。

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夫がデイケアに出かけると、先ずは庭を一回り。

庭のゆすら梅の方は知らないうちに満開だ。

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庭を一回りした後は予定通り草取りに取り掛かった。

 

昨日、よんばばさんが絵本作家の甲斐信枝さんを追ったドキュメンタリーのことを紹介されていた。

yonnbaba.hatenablog.com

私も昨年、夫の友人からこの番組のことを聞き、見たかったと思っていたのだ。

そして日曜日、夫がお昼寝をしたので録画番組を見ようとテレビを付けるとこの番組を放送していた。ただ残念なことにもう終了間近だったようで少ししか見られなかった。

 

そんな番組を見たり、聞いたりした後の草取りは何だか悪いことでもしているみたいな気になってくる。

私だって、野原で見る草花には愛情が持てるし、ステキだともかわいいとも好きだとも思う。だけど、庭の草には閉口してしまうのだ。 

 

 すみれは私に抜かれることもなくかわいい花を咲かせている。

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カラスノエンドウだって負けず劣らずかわいい花だと思う。思うけれど・・・

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これはノゲシ

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甲斐信枝さんのお気に入りの花だ。

だけど、私は親の仇でも取るかのように片っ端から引っこ抜いてしまう。

 

この子はだあれ?  オニタビラコ? 

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 悪いけれど、あなたも引っこ抜かれる身なのです。

 

写真が悪いけれどカタバミ。日曜日に降った雨のおかげできれいに抜ける。

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ぺんぺん草だ。

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 正式にはナズナだけれど、子どものころは摘み取ってくるくる回し「ペンペン・・・」といわせながら遊んだものだ。だけど、畑いっぱいに増えて増えて・・・

私としてはかなり困っている。

 

これはハコベかしら・・・

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他にもホトケノザ、ジシバリ、ノミノツヅリ、オランダミミナグサ、センダイグサ・・・知らない草花もいっぱい生えている。

どの花もみんなかわいい花を咲かせるのだけれどやっぱり我が家の庭には欲しくない草花なのだ。

 

甲斐信枝さんだけでなく、画家の熊谷守一さんも草花の中に身を委ね、愛情たっぷりの目で足元の小宇宙を楽しんでいた。そして、お二人とも素晴らしい絵を描かれている。

それに比べ、なんともやさしくないわたし。

花は山 人は里

やはり野に置け蓮華草 これはちょっと意味が違うか・・・

片付けは大変なこと

今月末に義母の7回忌を予定している。

息子たちが正月に帰省した時、5月の連休中に行うつもりでいることを話しておいた。今年は嫁のお父さんの3回忌でもあり、5月4日に法事を行うとのことだった。息子たちには小学生の孫がいるので帰省はたぶん5月3日。4日が法事で、帰るのはおそらく6日だとすると、義母の法事は5日しかない。

 そう思って1月の下旬に義弟に伝えると、その日はもう予定が組まれていた。義母の法事だから義姉と義弟の都合を優先させることにし、今月末に日にちを変更した。まあ、孫である我家の息子たちは帰省した時にお参りすればいいことだから。

 

今まで法事はお寺の本堂をお借りして行っていた。でも、息子たちがいないとなると、お寺では私がお花やお線香やお供物を持ち、車いすの夫と出かけるのは大変だ。それに雨の心配や夫のトイレの心配もしなくてはならない。「息子たちがいれば何とかなるのに・・・」と思いながらも、仕方がないので結局自宅で行うことにした。もちろん、義姉や義弟だって頼めば手助けをしてくれることは分かっているけれど。

 

我家の仏間は仏壇のスペースを除くと6畳しかない。そして、そこには一面に丈の低い整理棚が置いてあり、中には本がぎっしり入っている。そして、その上には夫が使っていた書類ボックスが並び、そのまた上には建築模型や小物が置いてある。夫の書類ボックスの中身は仕事をしていた頃のまま。廃業してもう5年以上経つのだから図面も書類もすべて破棄しても問題ないのだけれど、未だ手が付けられずにいる。

 

法事に来てもらうのは義姉夫婦と義弟夫婦だけ。お寺のご住職と私たち二人を合わせても7人だ。とはいえ、6畳に7人ではいっぱいいっぱい。しかも車いすの夫に膝の調子が悪くて正座ができない私。自分だけ椅子というわけにもいかないので椅子を6脚並べることになる。そうすると、仏間に置いてある家具をすべて片付けたい。

 

仏間を片付けるにあたり、離れに置き場所を作る必要がある。離れに置き場所を作るには物置を片付け、そちらにものを移動させなければならない。

 

我家の物置はたぶん10畳ぐらいはあると思う。その半分はたたきで残り半分には床が貼ってある。夫が元気だったころにはきちんと片付けられていたのだけど、今やそこにはそうやって押しやられたモノたちで溢れ、足の踏み場もない状態になっている。そこを片付けるのにはきっかけと勢いが必要だ。とはいえ、かなりの物を処分しないときれいにはなりそうもない。それに使えるものは処分できないし、重いものはもう自分一人では動かすことさえもできない。

 

ここまでごちゃごちゃと書いたけれど、法事というきっかけがあったのでこの間の木曜日に勢いをつけて物置の片付けをした。

 

自転車、脚立3個、投光器、一輪車2台、段ボール箱はいくつぐらいあっただろうか。それらをまず外に出し、横に束ねてある木材をきちんと整理し、園芸用品を整理、奥に捏ねていた不用品をゴミ出しできるようにビニール袋に分けて入れ直し・・・

「どうしてこんなにモノがあるんだろう・・・」と半分イライラしながら午前中3時間ほど格闘した。午後からは買い物にも行かなければならないので片付けは1時間半ぐらい、出したものをもとに戻すのに30分ぐらい、合計すると午後からも2時間ぐらいはやっていたと思う。最後はもうくたくたに疲れ果ててしまった。

 

夫が家にいる日は掃除、洗濯、3度の食事の準備と片付けぐらいの最低限の家事しかしていない。夫の身体拭きや洗面、洗髪などの清潔行為やトイレ介助は別として。あとは夫の傍にいるか、気配を感じるところでだらだらと過ごしている。

でも、夫がデイケアの日には大体の場合、これでもか、これでもか、というぐらいフル回転で動き回っている。それでもこれほど疲れたの本当に久しぶりのことだった。

 

こちらも片づけなくていけない畑のタアサイ。

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放っておいたのでの菜の花が咲いた。

 

イライラしても水仙やスズラン水仙が癒してくれる。

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赤いボケはもう終わりだけど、やっと咲き始めたピンクのボケの花。

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いつの間にか咲いていたハナニラ

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もうぼちぼちお終いの侘助のようなピンクの椿。

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公園から聴こえてくる鶯のさえずりを聞き、こうした花を眺めながらきっと明日も片づけに勤しむことになりそうだ。

予定としては午前中1時間は草を取り、2時間を片付けに充てる。午後からは片付けに1時間、買い物に1時間、草取りも1時間、そして夕食の準備をしてデイケアから帰宅する夫を待つことにする。

予定は未定ではあるけれど、自分でやらなくっちゃ誰もやってはくれないのだから法事までには頑張って何とか仏間まで片付けたいと思っている。

夫の担当者がまた総入れ替えに

夫が脳出血で倒れてから6年半になる。

6か月の入院生活を経て、自宅での介護を始めてからは6年。もうすぐ7年目に入る。

その間、介護保険制度を利用しながら頑張ってきた。つもり。もちろん今も。退院してすぐから始めた訪問リハビリには特に助けられたと思っている。

 

それが、2015年の12月、昨年の5月と、倒れてからの約5年間を息子以上にかかわりを持ってくれた訪問リハビリの担当理学療法士さんが次々と変更になり、ケアマネも変わった。夫の担当者がすべて変更になり、なかなか人になじめない私としてはちょっと辛い時期だった。 

emukobb.hatenablog.com

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それなのに、またもや担当者が総入れ替えになることになった。仕方がないことだと思いながらもこのところちょっと憂うつな気分で過ごしている。

 

訪問リハビリは今はある医療法人の病院から火・金・土の週3回来てもらっている。その医療法人の病院は他に2つのクリニックとグループになっている。そして、その一つのクリニックが我が家から一番近い。最近そのクリニックに訪問リハビリの部署新設されたので我家はそちらに移動してほしいとのことだ。今の病院から我が家までは早くても20分はかかるけれど、クリニックからだと5分かせいぜい7、8分で来ることができる。病院とクリニック間では人事交流もあるし、効率を考えれば仕方がないことだとは思う。思うけれど、正直な気持ちを言えば本当は変わりたくないし、とっても嫌なのだ。しかも変更先のクリニックは土曜日がお休みなので、今40分3回のところを60分2回にしてほしいというのだ。我家にとっては土曜日が空いてもしょうがないし、うれしくもない。

そうはいっても受け入れるしかないと思い、時間だけ希望を聞いてもらえるようにお願いした。 

ケアマネの方は市内にある他の事業所に転勤とのこと。こちらのほうも仕方がないと 思うしかない。

理学療法士さんからは利用者側の変わるメリットも説明は受けたけれど、今の気持ちはデメリットの方しか考えられないでいる。

まあ、リハビリの中止を申し渡されたわけではないのだから仕方がない。仕方がない、仕方がない、仕方がない。時間はかかるけれどそのうち慣れるだろう。

 

変更の話があったのが11日のこと。

その日から、これを書き始めたのにもう10日以上の月日が流れた。

 

暖かくなってからスズメとヒヨドリしか来なくなっていた庭に久しぶりに来てくれたこ。

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頑張れ!! ガンバレ!! がんばれ!! とでも言いに来てくれたのだろうか・・・

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地面をじっと見つめ、  何かいたのかしばらく地面を突いていた。

お腹が空いていただけのことなんだよね。それでもちょっとうれしい。

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誰も見る人もないところでひっそりと咲いている庭のやぶ椿。

11日に咲いているのを見つけた。

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花に慰められ、鳥に慰められしながら「前を向いて行くしかない」と自分自身に言い聞かせている。

そろそろ終わりに近づいた五色椿にも。

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大事な歯が・・・

2週間ぐらい前の日曜日、突然左下の奥歯が痛み出した。

舌で様子を見ると、ちょっとぐらついた。どうやら歯茎に炎症があるようで歯が浮いているような気がした。右下の奥歯もそうだったけれど、こうなるともうだめかもしれないと不安になってきた。

翌日、歯科医院に電話して受診予約をとろうと思ったけれど歯医者はどうも苦手だし、痛みが少し落ち着いたので様子を見てしまった。歯だけは絶対に良くなることがないから受診した方がいいのは分かっているのだけれど。

それからはいつも以上に丁寧な歯磨きに心がけ、やさしく歯茎のマッサージも続けていた。そうしたら痛みも、歯の浮いた感じもほとんどなくなり、少しだけぐらつきは残っていたけれど、柔らかいものなら噛める状態になった。

ところが、ところが、この間の月曜日、歯間ブラシで丁寧に磨いていると、歯の詰め物が取れてしまったのだ。こうなったらもう諦めて受診するしかない。

 そう思いながらも、どこの歯科に受診しようかと迷ってしまった。今までだったら悪くなった時に診ていただいていた歯科に何の迷いもなく受診していたと思うけれど、夫が受診している歯科が遠いけれどとっても気に入ってしまったからだ。

 

今までの歯科は歩いても行ける距離。そして、30年来受診しているけれど特に問題視するようなことは一度もなかった。もちろん悪い印象もない。だけど最近、息子さんが跡を継ぎ(大先生と二人診療になった)、診療所を立て直したばかりなので今の現状はよくわからないから不安。

夫が受診している歯科はちょっと遠いし、車でなければ便はかなり悪い。この年になるといつまで車に乗れるかわからないからいくら気に入っても長い目で考えると考えてしまうのだ。

 

そして、考えて、考えて、考えた結果、近い歯科医院に受診することに決めた。

そして、水曜日がその受診日だった。

私は分かっている大先生に診てもらえたのでちょっと安心したけれど、歯の方は最悪だった。

詰め物が取れた個所は次回に詰めてもらえることになったのだけれど、もう一か所小さくかけた個所があったし、左下の奥歯は予想していた通り、もうだめかもしれないとのことだった。その上、歯垢もたまり、歯周ポケットは深い箇所もあったのだ。

大事に大事にしていたにもかかわらず、受診結果にはかなりショックだった。まあ、だめかもしれないと言われた奥歯は私が「噛むことはできます」と言い切ったので、すぐに抜くことはせず、とりあえずは様子見になると思うけれど。

 

歯科受診するころ、庭の片隅に咲いているボケの花を見つけた。 

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大事な歯だからこそきちんと治療しないと・・・

かわいい花を見ていると穏やかな気持ちになってくる。

 

お雛さまのおかげで

木曜日のこと。

夫がデイケアに行く日なのに、水曜日の夕方から降り出した雨が降り続いていた。

車いすの夫にとって雨の日の外出は大変なこと。だけど、デイケアに行くときには送迎車の運転手さんと介護士さんが二人がかりで介助してくれるので助かっている。

 

それなのに、夫はお迎えの時間になってもトイレから出ることができず、私が送って行くことになった。3日間もお通じがなく、道中が心配で出られなかったのだと思う。我家からデイケアまでまっすぐに行けば10分か15分もあれば到着する距離だ。だけど、送迎車だと最初にお迎えの夫はそのあと何人もの利用者さんのお迎えに行ってからデイケアに行くことになる。そうすると多分倍の時間はかかる。その間、車で揺られるとトイレに行きたくなる可能性は高い。だけどデイケアに到着するまでトイレには行けない。

そんな心配が伝わってくるだけに送って行くのも仕方がないと思う。思いながらも「今日は行きたいところがあったのに・・・」と、心の中で呟き、送迎車に乗れなかったことに対し悪態を吐きまくってしまった。雨でなかったらそこまでは言わなかっただろうと思うけれど、収まりがつかなくなってしまった。

 

ため息を吐きながら、ふっと窓から庭に目をやると、かなり雨が降っているにもかかわらずツグミが来ていた。 

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まるで「私も雨でも来たんだから、気持ちよく送って行ってあげなさいよ」と言われているような気がしてきた。だけど、一旦イライラし始めたらそう簡単には収まらないのだ。どうせ送って行くのだから気持ちよく行ってあげればいいと思いながらも。

 

夫をデイケアまで送り、なかなか収まらない気持ちを引きずりながらの帰り道。行きたかったところにはもう行く気がしなくなっていたし、かといって買い物に行くには中途半端な時間だ。

気持ちのせいか、朝飲んだにもかかわらず、またコーヒーが飲みたくなった。家に戻ってから自分で入れようかとも思ったけれど、たまに行く喫茶店に寄ることにした。

 

その喫茶店は大通りから1本入ったところにある。雨のせいか、駐車場には車は1台もなく、店に入るとお客はやはり私ひとりだった。

 

ドアを開けると、すぐに目に飛び込んできた飾り棚のお雛さまに思わず「わ~、ステキ!!」と歓声を挙げてしまった。

壁面の飾り棚には一番上の段にお内裏さま、2段目には三人官女、三段目には五人囃子に右大臣、左大臣、仕丁と、見事なまでの7段飾りのお雛さまたち。そして、一番下の机の上には土雛、陶器のお雛さま、和紙のお雛さま等々、ぎっしり飾られていた。

 

今の時期、お雛さまをを展示してあるところはたくさんある。だけど、今年はどこにも行かなかったものだから思わぬところで出会えたお雛さまに感激だった。

私はお雛さまを正面から眺められる特等席に座り、堪能させていただいた。おかげでイライラしていた気持ちはいつの間にか消えていた。

お雛さまの威力はすごいものだった。その日は1日中 幸せな気分でいられたのだから。

もちろん、夫が帰宅してからも。

 

おまけ。

最近、かわいらしい囀りで楽しませてくれる子。カワラヒワかしら・・・

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