えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

今はマイナス思考

このところ、年のせいなのかもしれないけれど、体力の衰えを感じ、それと伴うように気力もなくなってしまった。その上、チャドクガ事件のころからバイオリズムも下降線をたどり、今は一番下の位置にいるような気がしている。

年を取ったからといって皆々こんな状態になるとは限らないし、ますます元気になっていく人もいる。それなのに、私はというと、自分でも嫌になってしまうほど気力がなくなってしまった。まだ咳が残っていることもあるかもしれないし、私が良くなりかけた頃から夫が咳をするようになり夜ぐっすりと眠れない日が続いているからかもしれない。訪問リハビリを2週続けて休み、あれほど楽しみにしていた「ふれあい音楽会」にも行くのをやめた。テレビっ子の私がテレビもつけずに早く寝てしまったり、ブログを読むのも書くのも、PCの前に座りたいとも思わなくなってしまった。読みかけの本も続きを読めずに閉じたままになっているし、簡単リメイク講座で作りかけになっているソーイングケースもあと少しのところで止まったままになっている。これはうつ状態ということかもしれないと思ってしまう。

 

今日は美容院の予約日だった。

美容師さんは友人のお姉さんの友人で、もう40年近いお付き合いになる。今では私も友人としてのお付き合いもしているお姉さん的な存在の人だ。美容師さんという職業柄か、聞き上手でもある。そんな彼女にこのところのたまっていたうつうつとした気持ちや一人で思い悩んでいたことをしゃべってしまった。まあ、どれもが大したことではないし、しゃべれるぐらいに自分の気持ちが落ち着いてきていたのだけれど。聞いてもらったことで、少し気持ちが上向いてきたような気がした。

それでか、午後からは美術館へ兄嫁さんが出品している水彩画展を見に行き、帰宅してからはソーイングケースの続きを少しだけ進め、夕食後は読みかけの本を開いて少しだけ読み進めた。きっと私のバイオリズムも上昇し始めたのだろう。

 

年を取るということは悪いことばかりではないと思っているけれど、体力、気力は確実に衰えている。それを認めながら一つづついろんなことを諦めていかなければならないのだと感じている。バイオリズムがもっともっと上昇してくればこんな風には思わないかもしれないけれど、まだ今日はちょっとマイナス思考でいる。

散々な週末

金曜日、鬼の霍乱なのだろうか何十年ぶりかで発熱した。

火曜日頃から少し席が出ていたけれど、木曜日の夕方までは普段と変わりなく元気だった。夕食を食べた頃から体がだるく感じ、座っているのも辛くなった。それでも片付けをし、夫の歯磨き介助を済ませ、就寝させるところまでは頑張った。そのあとは倒れ込むように布団に入った。どんな状況であれ、夫と二人暮らしの身、夜中はいつものようにトイレ介助には起きた。

 

金曜日の朝、起きるのは起きたけれど、座っているのも辛く、夫には申し訳ないと思ったけれど訪問リハビリは休んでもらった。それでも最低限夫のことだけはやらねばならない。全身清拭、着替え、三度の食事の準備、トイレ介助、洗面介助・・・等など。

朝のうちは座っているのも辛くて、夫の全身清拭と着替えを済ませ、朝食の準備を終えると倒れ込むように夫のベッドで横になった。うとうとしても夫がトイレに行きたくなれば気配でわかるし、食事の準備をする時間も分かる。午前中は熱があるとは思いもしなかったけれど、昼ごろには手のひらが熱く感じるようになり、熱を測ってみると38.4℃もあり、座っているのも辛いわけだと納得した。

37.5℃ぐらいまでの熱なら大人になってからも何度か出たことがある。それでも数えるほどだ。38度以上の熱なんて、私の記憶が正しければ小学生のころが最後だったと思う。

とはいえ、夫のことだけはやるしかない。介護保険のお世話にはなってるけれど、緊急時には何ともならない。「誰か助けて‼」と叫びたくてもそうもいかない。せめて、夫が昼、夜に食べるものだけでも、コンビニかスーパーのお弁当でもおすしでもいいから買ってきてもらえないかと思うけれど、頼める人はいない。ましてや金曜日は雨だったし・・・ まあ、ありあわせで何とか簡単なものは作れたのだけれど。

土曜日も調子は戻らず、咳のし過ぎで肋骨や胃の辺りの筋肉は痛むし、腰も痛くなりコルセットを装着した。しかも、金曜日の朝から水しか飲むことができずいた。それでも、昼にはおかゆを作って少しだけ口にできたから少しは良かったのだと思う。

 

今朝、やっと平熱に戻った。それでも咳は残っているし、午前中はまだ本調子ではなく夫のベッドで横になっていた。

午後になると、座っていられるようになり、夕方には台所仕事も普通にできるようになった。昼食はおかゆを夕食は消化のよさそうなものを作り、いつもより量を減らしたけれど食べることもできるようになった。

もう大丈夫。明日はきっと元気もりもりで動き回れそうだ。数日間つけることがなかったテレビも見られそうだし、皆さんのブログにも訪問できそうだ。

健康でいられることの何と有難いことか。それにしても散々な週末だった。

 

ひとりごと

こんなことになったのは、元をただせばチャドクガの幼虫のせいだと思う。そんなことを言えば「何かのせいにする前に自分自身の生活を見直しなさいよ」と言われそうだけれど、今回の体調不良と発熱は消毒にやられたのかもしれない。

まあ、元気になったから良しとしよう。

ランチのお誘い

10日ほど前、以前勤めていた職場の同僚Sさんからランチのお誘いメールが入った。退職してからもう9年。私が自由に出歩くことができなくなってしまったので、彼女とはハガキでのやり取りはしているものの滅多に会えない。最後に会ったのはもう3年ぐらい前になる。今回はもう一人の友人Nさんが私に会いたいと言ってくれたようで3人でランチすることになった。彼女とはお互いに仕事上で助け合える良き同僚だった。だけど、退職後は年賀状だけのお付き合いになり、会うのは9年ぶりだった。

  

そのランチの日が昨日だった。Sさんが元職場近くのおしゃれなレストランの個室を予約してくれていたので、そこの駐車場で待ち合わせた。おいしいものをいただき、懐かしい話、今のこと・・・と、個室だったこともあり、次から次へと話が弾み、あっという間に3時間近くたっていた。

定年退職後、Sさんはまだ週3日仕事をしている。そして、Nさんは再就職をケアマネの資格を生かした仕事に就き、大学院に通いながら勉強を続けていた。そして、今年の3月に仕事からは完全にリタイアしたという。だけど、ケアマネとしての経験から私にとっても興味深い話を聞かせてくれた。

ランチの時間が終わるまでおしゃべりは続き、楽しい時はあっという間に過ぎ去ってしまった。だけどまだ余韻は残っている。そして、また会える日を楽しみに今日も頑張れそうだ。

ただこの後、私には大変な仕事が残っていたのだけれど・・・

本当はそこまで書こうと思っていたのだけれど、良い話ではないし、長くなりそうなので次の機会に書くことにする。

継続するつもり

元気でいたいからと、ラジオ体操を始めたのが2月下旬ころだった。

初めのころは午前、午後と1日に2回やる日もあった。それがすぐに1日に1回になり、そして、夫がいる火、金、土、日だけになった。それでも4月までは必ずやっていた。

 

5月に入ると、大型連休で子どもたちが帰省し、準備と片付けも含めると中旬まで何かと忙しく、放っておいた庭の草も気になり草取りに励み、夏野菜を植え、それらが一段落するとチャドクガの幼虫の大量発生だった。いいわけではあるけれど、そんなこんなでラジオ体操をやる気にならなくて、丸々1か月間やることがなかった。

 

人間というのは、というか、年を取ると身体を動かさないでいると、本当に動かなくなってしまう。使っている部分はまだいいのだけれど、使わない部分の衰えかたはとても早い。

チャドクガの幼虫を駆除してから気持ちがすこし落ち着いたのか、今度は膝や腰や体力の衰えが気になりだした。ラジオ体操を始める前よりも衰えたのではないかと感じるほどだった。

 

ラジオ体操を始める前、足腰の衰えだけではなく、すぐ近くへごみ出しに行っただけでも息が切れた。階段も坂道もあるとはいえ情けないぐらいに。ラジオ体操も真剣にやると第一、第二と補助運動をやっただけで息が上がっていた。それが、しばらくすると息が上がることも、ごみ出しに行くぐらいで息が切れることもなくなり、膝も少しは良くなったように感じた。それが1か月やらなかっただけで元に戻ってしまったのだ。

 

昨日から6月に入り、気持ちも落ち着いたことからラジオ体操を再開した。

昨日はその初日。体操を一通り終えると息はハーハーとなり、情けないことに心臓の鼓動まで聞こえるようだった。

今日は2日目。昨日より少し良くなったような気がした。まだ膝の具合は良くはないけれど、続けていれば少しづつ良くなるような気がしている。

 

「継続は力なり」というけれど、何事もやり続けるということは努力することだと思う。大好きなことだったㇼ、生活の一部になってしまえば努力と感じることなくできるのかもしれないけれど。

 

まだまだ元気で暮らしたいと思っているし、この衰えたからだを何とかしたいとも思う。だから、ラジオ体操が生活の一部になってしまうまで、しばらくは努力して行おうと思う。せめて、夫が家にいる火、金、土、日だけでも。

虫が怖くて怖くてたまらないのに

虫の話しなので、画像はないけれど苦手な方はスルーしてください。

 

先週の水曜日、侘助と五色椿にチャドクガの幼虫が発生していたことを書いた。その時には赤い椿にも白い椿にもやぶ椿にも生垣の中に3本ほど植えられている山茶花にもチャドクガの幼虫は見られなかった。

ところが、翌々日には赤い椿にも白い椿にもやぶ椿にも山茶花にも発生していた。侘助も五色椿も見えるところは枝葉を切り取って処分したはずなのに増えているし。こうなるともう枝葉を切り取るだけでは駆除することはできない。消毒するしかないと思い、業者に依頼した場合の金額を調べると何万もかかってしまう。どうしたものかと頭の中はチャドクガの幼虫のことでいっぱいになり、何も手につかなくなってしまった。

私は虫が大の苦手だ。夫が元気だった頃はそんな仕事は全部夫が引き受けてくれていたのだけれど、今はそういうわけにはいかない。かといって放って置くこともできない。それで「もう自分でやるしかない」と覚悟を決め、消毒薬を買ってきた。そして、人さまにも夫にも影響がない時間を考え、先日の夕方に完全防備で実施した。

消毒も嫌で仕方がなかったけれど、幼虫が落ちた後の片付けも大変だった。チャドクガの幼虫は毒毛をまき散らし、死んだ後もその毒毛の効力は残るという。ネットで調べると、50℃以上のお湯をかけるとたんぱく質が固まり、毒毛の効力はなくなると書いてあった。

消毒をしたのは暗くなる少し前の夕方。我家にはもう誰も来ることがなく、道路を通る人も、公園にも人がいなくなる時間。そして、どこのお宅も洗濯物は取り込んである時間だ。

消毒をした後はそのまま放置。そして翌朝、新聞配達の方が来る前にと明るくなりかけた4時少しすぎに起き、5リットルのやかんに熱湯を入れては何度も何度も 毒毛らしきところにかけて回った。新聞配達の方が来た時にはあと少しのところだったので道路で新聞を受け取り、何とかセーフだった。

それからも何度も5本の椿と山茶花を見て回っているけれど、今のところチャドクガの幼虫は見られないのでもうきっと大丈夫だと思う。でも、疲れた。

 

何度も書いてしまうけれど、私は虫が大の苦手。それなのに、チャドクガの幼虫の大量発生にムカデに夜な夜な部屋に入ってくるダンゴムシにワラジムシ。今朝はナメクジもたくさん見つけた。

田舎だから緑も多いし、土の部分も多い。だから虫たちもたくさんいる。でも「もう参りました。勘弁してください」と言いたい気分でいる。

 

消毒した夜、4時起きしてお湯を駆け回った夜は当然のように一人ビールでお疲れさま会をいたしました。でも、もうイヤだ。

今週のこと 続き ふれあい音楽会のこと

水曜日、五色椿に発生したチャドクガの幼虫に目を瞑り、ふれあい音楽会に出かけた。

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ふれあい音楽会は何度も書いているけれど

❝だれでも 気軽に❞ ❝身近に 生の 本格的な音楽を❞ という趣旨で始まった演奏家と聴衆の心ふれあうミニコンサートだ。

 

前回の時に説明があったのだけれど、今年度からパンフレットにハートマークがついていて、右に「ハートマークの回」、左に「どの回もどなたでもご参加できます。特にハートマークの付いた回はお子様もお気軽にご参加ください。」と書いてある。

 

平日の午前中に開催されるこの音楽会の参加者は圧倒的にお年寄りが多い。だけど、以前から赤ちゃんや小さいお子さんを連れて聴きに来ている若いお母さん方もいて、時々はぐずりだすこともあるからか、いつも遠慮がちに一番後ろで聴いている。

 

毎回、最初の案内で携帯電話の電源に対する注意などがあって、その他にも「演奏中におしゃべりする人の声が気になる」という声が寄せられたという話や寄せられた意見を元に注意を促している。 

わざわざ、パンフレットにハートマークを付け、その説明を書いたということは小さなお子さんに対する苦情でもあったのだろうか。

小さなお子さまはダメという音楽会は多い。だけど、このふれあい音楽会は手作りのアットホームな音楽会だ。値段も400円だというのに前売り券の購入者には100円以上もするようなお菓子と飲み物まで付く。当日券の人だって飲み物は付く。そんな音楽会だから、私はいつも小さな子どもさんと一緒に聴きに来ている若いお母さんに出会うとほほえましく思う。そして気兼ねすることなく、音楽会を心から楽しめるといいなあと思っていた。

 

今回は初めてのグループで、金管楽器の五重奏だった。金管楽器というと何だか男性のイメージがするけれど、若い女性の5人組で、皆さん音大、芸大で勉強された方たちだ。その中には小さなお子さんがいらっしゃる方もいて、最初の挨拶の時に「もしも『おかあさ~ん』と言う子がいたら私の子ですから温かい目で見てください」と話された。子どもさんは他の大人の方が見ていて「おかあさ~ん」と呼んだり、舞台に駆け寄るようなこともなくお利口にしていた。

 

金管楽器はトランペットが二人、トロンボーンにホルンにチューバで、目次にある通り金管楽器の華やかさと迫力、時にやさしい音色を楽しませてくれた。

大空に響き渡るような壮大な音楽ではうっとりと聴かせてもらったり、初めて聴いた「フィガロの狸囃子」という曲ではおもわずにやけて楽しく聴かせてもらい、とてもステキな音楽会だった。

奏者は違うけれど、同じ楽器と同じ並びで演奏しているYtubeがあったので貼り付けてみた。


やじお5金 フィガロの狸囃子

チューバは10キロもあるそうだ。そんな重い楽器を若い女性が演奏しているだけでもすごいと思ってしまう。

 

そして、ふれあい音楽会はいつも本当に素晴らしい音楽会だと思う。

今週のこと その1

月曜日、午前中に雨が降り出したものの、時々雨間もあったので予定通り少しばかりの夏野菜を植えた。

東三河では宇連ダムが枯渇し、佐久間ダムから供給を受け始めたというニュース。そんな時に夏野菜を植え、水を使って申し訳ないような気分になったけれど、デイケアから帰宅した夫はすごく喜んでくれた。

その夜からかなり激しい雨が降り、宇連ダムにも少しは水が溜まった。まだまだ水不足には違いないけれど、災害もなく水曜日には佐久間からの供給を止め、節水も15%から10%になったとのニュースに少し安堵した。

 

火曜日は訪問リハビリがあり、金曜日の担当者とは違うけれど前回書いたことについて自分の気持ちを伝えておいた。担当者同士の連携は良いので提案してくれた担当者に私の気持ちは伝わると思う。少しはクッションになるかと思ってのことだけれど、気持ちを伝えたことで気持ちが落ち着いた。

 

水曜日は夫はデイケアで、私は今年度4回目のふれあい音楽会だった。

デイケアの送迎車を道路まで出て待とうと夫の車いすを押していると侘助の葉に虫がいっぱい付いているのを見つけてしまった。いつもだったら夫が出かけるとすぐに着替えて私も出かけるのだけれど、びっしりと虫がついたくさんの枝を目にしては放ってはおけず、虫がついた枝葉を切り、他のツバキに付いてないかを確認して回った。赤い椿、白い椿、やぶ椿は大丈夫だったけれど、五色椿は同じように酷い状態だった。侘助は私の背丈より低いのでおそらく全部駆除できたと思う。だけど、五色椿は50年以上の大木だ。

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この五色椿、昨年はオコゼ(イラガの幼虫)にやられ、枯れてしまわないかと心配していた。それを何とか持ち直したと思っていたのに今度はまた違う虫だ。この木についた虫をみな退治しようと思ったら相当の時間がかかる。自分一人なら、いくら前売り券を買っていても 音楽会をやめて五色椿の虫退治をすると思う。だけど、楽しみに待っている友人がいると思えばそうもいかない。目を瞑って出かけることにした。

 

続く。

 

後で調べたところ、この虫はチャドクガの幼虫だと分かった。虫が大の苦手なので鳥肌が立つほど恐ろしかったけれど音楽会から帰宅した後と、翌日に気が付いたところは高枝切りばさみを使って枝を切り、ほとんど退治した。