えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

夫のこと

あれから3年

夫が脳出血で倒れたのは2010年の9月29日のこと。 その時の状況については去年書いたけれど、未だ鮮明に覚えている。 意識のない状況で救急搬送された夫は、緊急手術を受けた。 医師からは、手術をしても意識が回復するのに1か月ぐらいかかるかもしれないこと…

もっと刺激を・・・

昨日はすごくいいお天気だったのに、今日はまた曇り空。 朝8時からのお寺の清掃奉仕は数分遅れで参加することができました。だけど、夫の排泄パターン、睡眠パターンを考えると最後までの参加はやっぱり無理と思い、同じ組のKさんと住職にお断りして9時には…

満足だった定期受診

今日は夫の定期受診日。 脳出血で手術を受けた急性期病院脳外科の外来受診です。 夫場合、脳出血の原因の一つは高血圧。そのため2種類の高血圧治療薬を内服しています。それなのに、今までは受診時に血圧測定はおろか、血圧について触れられたことは殆どあり…

機能回復のために

脳卒中による後遺症の機能回復は脳の損傷部位とその大きさ、脳の損傷による麻痺や感覚障害、高次脳機能障害の程度や発症後の期間などによって影響されると言われています。その他にも、私は本人や家族のやる気と実行する努力も作用すると思っています。 夫の…

会いに行こうかな

夫が脳出血で倒れ、約半年間の入院を経て退院したのは2011年4月5日のこと。それから半年間、訪問リハビリと訪問入浴のサービスを受けながら自宅のみで介護をしていました。 退院したばかり頃は庭先に出ることも嫌がり、道路まで出ることができるようになるま…

絵を描くということ

今日もいいお天気。 でも暑いし、学校が夏休みに入ったばかりの日曜日なので、何処へも行く予定はありません。 窓から庭をボーと眺めていると、まだ実がついたままの金柑の木に小さな花がいっぱい咲いていました。 冬の間はヒヨドリが実を突きに来ていたけれ…

夫の誕生日

今日は夫の誕生日。 とはいえ、朝起きた時に「お誕生日おめでとう!!」と言っただけで、えむこは何にも特別なことをしていないのです。 子どもたちもウンでもスンでもないし・・・ 夫が倒れる前までは、毎年お寿司屋さんに行き、2人だけで誕生会をしていたの…

ズボンに困ってます

月曜日のデイケアはお迎えが早く、8時40分の予定です。とはいえ、いつも予定時間より早めに送迎車が着くので、8時30分には出られるようにしておかなければなりません。 それなのに、今日もえむこは二度寝をしてしまい、起きたのは8時少し前でした。慌てて起…

床屋さんへ

今日は寒いぐらいの朝で1日が始まりました。 天気予報は晴れ。でも、灰色の雲が空いっぱいに漂い「ホントに雨は大丈夫かしら・・・」と、心配になるような午前中でした。 今日は11時20分から夫の訪問リハビリです。掃除機をかけ、いつもより少し丁寧な掃除をし…

介護認定

今日は夫の介護認定の見直しのため、訪問調査がありました。 以前にも書いたことがあるけれど、夫はまだ65歳になっていません。でも、脳出血が原因で介護が必要になったため、介護保険のサービスが受けられるのです。 介護申請をすると、介護が必要な状態か…

整形外科受診

5月の半ば頃から夫は臥床する時に顔をしかめたり、唸り声をあげるようになりました。 そしてリハビリの時、今までできていたことができなくなってしまったような気がして、ちょっと悲しい気持ちを味わっていたのです。 それが「肩関節が痛いのかも」と思い始…

睡眠の変化は進化

倒れる前の夫は血圧が高かったせいか、朝は早くから起き、精力的に動ける人でした。それに比べ、えむこは低血圧だったので、朝はとっても弱いのです。 でも、脳出血で倒れてからの夫は降圧剤を内服しているけれど、最高血圧が110台。最低血圧は70台とすこぶ…

肩関節が痛いのか・・・

夫は脳出血後、右半身に麻痺が残りました。麻痺は弛緩性なので、右腕は全く動かずいつもダランと垂れ下がっています。 えむこは自分の腕が重いなんて感じたことはないけれど、動かなくなってしまった夫の右腕はかなり重いのです。 体重から換算するとおそら…

おしゃれ

今日は夫の新しい装具が出来上がるということで、病院に行って来ました。 右の白いベルトの装具が今までのもの。そして、今回は黒のベルトにしてもらいました。白い装具は今日修理に出したので、来週には出来上がる予定です。 このベルトの色、初めて作った…

QOLが向上した

夫は脳出血の後遺症で右半身がマヒしています。 右側は上肢も下肢も動きません。下肢は最近、少しだけ筋肉が収縮するようになったものの、全廃といわれる状態です。 だから、起きている間はずっと短下肢装具をつけています。しかも金属製のしっかりした装具…

夫の絵手紙

夫は脳出血で倒れる前、しょっちゅう絵手紙を描いていました。 そして、何かをいただいた時には必ずそれを題材にしてお礼状を出していたのです。 友人・知人、親戚、えむこの友人の分まで・・・ もちろん、えむこの友人の分は絵だけ描いてくれ、言葉はえむこが…

失敗は成功のもとだから・・・

このところ片づけに忙しいえむこです。計画では昨日までに終了する予定だったのに、まだまだやる事がいっぱいです。 我ながら「どこまで汚していたんだよ~」と叫びたくなるような気分です。 明日の夕方までには子どもたちが帰省。明後日は法事。夫の兄弟や…

書類のための評価を受けて

夫とえむこは40歳を過ぎてから終身保険というものに加入しました。その頃、子どもたちは中学生だったと思います。 「もしも何かあったら、子どもたちが路頭に迷ってしまう」と思ってのことでした。とはいえ、保険料の支払いも大変なので、当座困らない程度の…

もしも願いが叶うなら・・・

だいぶ前に「もしも願いが叶うなら~・・・」なんていう曲がありましたね。 「一つだけ...もしも願いが叶うなら~・・・」なんていう曲も・・・ どちらも恋の歌だったと思うけれど、えむこは「もしも願いが叶うなら」夫の言葉を返してほしいと思います。 夫は脳出血の…

自己流言葉の訓練

夫は脳出血の後遺症で言葉が話せません。約6ヶ月の入院期間中には単語の発語さえできませんでした。今は「お」と「な」と「ん」だけは言えるようになったけれど、ただそれだけです。 何か言おうとしても「おんなんなんなん・・・」ばかりです。それでも、本人は…

夫の携帯電話

夫のベッドの枕元には常にコールボタンと携帯電話が置いてあります。 夫が脳出血で倒れてからもうすぐ2年と6ヶ月。4月5日がくると退院後2年になります。 夫は右半身マヒの他、ありとあらゆる高次脳機能障害が残り、話すこともできません。 でも、夫の携帯電…

描けばいいのに・・・

朝食を食べると、えむこが片づけをしたり洗濯物を干したり掃除をする間、夫はいつも新聞を読んでいます。 夫は脳出血で倒れる前、えむこより老眼が進んでいてメガネなしでは新聞を読むことができませんでした。でも、今はメガネがなくても見えるというのです…

1日延ばしに

今日は1日中曇り空で、とっても寒い1日でした。庭に置いてある石臼の水が凍りついたまま、15時過ぎても溶けないぐらいの寒さでした。 今日こそは夫を床屋さんに連れて行ってあげたいと思っていたのに・・・ 前回、夫が床屋さんに行ったのは昨年の12月19日の…

今日の訪問リハビリ

今日は夫の訪問リハビリの日でした。今日の担当PT(理学療法士)はYさんです。 最近の夫はカレンダーも時計も分かっているみたいだけれど、えむこは朝食の時に必ず「今日は11時20分からYさんがリハビリに来てくれるからね」と言っておきます。 そうすると、…

星野富弘さんの本

昨日の朝食後、新聞を見ていた夫が「う~。う~。」と声を出しえむこを呼ぶのです。「なに? どうかしたの?」と聞くと、また新聞を指さして「う~。う~。」と何かを言おうとするのです。 それで、夫が指さしている所を見ると、星野富弘さんの最新詩画集「…

正月が来るから

「もういくつ寝るとお正月・・・」なんていう時期になってしまいましたね。月日の経つのはホントに早いと思います。 毎年、この頃になると「あれもしなくっちゃ・・・」とか「これも・・・」とか思いながら、だんだん焦ってくるのです。 今年えむこが自由に動き回れる…

どうしよう年賀状

結婚してから、我家の年賀状は夫の役割になりました。 だから、夫はこの時期になると、いつも年賀状のアイデアを練っていたのですよ。 今までは版画の年もあったし、全て手書きの年もありました。プリントごっこが発売されてからは、毎年プリントごっこで印…

よりぬきサザエさん届く

しばらく前の新聞に「よりぬきサザエさん・全13巻、復刊決定 」という、購入申し込み書が付いたチラシが入っていました。 えむこはいつも、新聞広告は見ることもなく新聞回収袋に入れてしまうのです。その日も片付けようとしたら、先に見ていた夫が「ダメだ・…

えむコール

夫は脳出血で倒れて以来、たくさんの後遺症が残ってしまいました。 以前にも書いたけれど、右半身マヒのほかに失語症、注意障害、記憶障害、遂行機能障害、失行・失認等の高次脳機能障害などです。 失行・失認という高次脳機能障害はかなり厄介なもので、例…

青春18きっぷの思い出

昨日から冬の青春18きっぷが発売になりました。 夫が倒れる前、えむこ達夫婦は青春18きっぷで遊びに行くのが楽しみでした。 もちろん、新幹線や特急で旅行することもあったのですが、やっぱり青春18きっぷが楽しかったのです。 とはいえ、その頃は夫の母の介…