えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

投稿記事から思うこと

ちょっと前の事だけど・・・

 朝日新聞の生活欄に「ひととき」という読者の投稿欄があるのです。そこに「夫婦愛に学んだ人生」と題した15歳の柏市に住む中学生の投稿記事が載っていました。

スキャナーで取込んで全文を載せたいけれど、そういうことをしていいのかどうか分からないので、少し省きながら書いてみることにします。

 

『沼沿いの遊歩道を自転車で4~5Km走ると、私の通う中学校がある。昨年あたりから、途中で1組のご夫婦をよく見かける。ご主人は車いすに座っていて奥さんが・・・・・押している。暖かいけど、時折肌に感じる空気は涼しい、気持ちがいい朝だった。

・・・・・・2人の姿が見えた。車いすを押す奥さんがふいに足を止めると、ご主人は立ち上がり2人でゆっくり歩き出した。昨年から何度も見た光景だ。「ずっと頑張っているんだな」と思い・・・・・・目が離せなくなった。大切なことを見ている気がしたからだ。

きっと私だったら、結果を急いでしまうだろう。英語の勉強も・・・・・・1日で上達しようとしている。人生を長い目で見なくてはいけないと、反省する。

奥さんは・・・・・・ご主人をせかさず、ゆっくり。優しさが私にも伝わってきた。

きっと今日も・・・・・・。思い出すだけで晴れ晴れとした気持ちになる。「結果ではなく、そこまでの道が楽しいんだ」と思える。』

 

この分を読んでいると、沼沿いの遊歩道を車いすでゆっくり散歩しながら、途中で歩行訓練をしている穏やかなご夫婦と、その光景を暖かい眼差しで見ている優しい中学生の光景が目に浮かんできます。

おそらく、そのご夫婦は自分たちの姿から、中学生の娘さんが人生を学んでいたなんて、思ってもいないことでしょう。

でも、間違いなくその姿は若い人に感動を与えたに違いないと思うのです。もちろん、その中学生の娘さんが感じる心を持っていたからに他ならないんだけどね・・・

えむこも2年前からずっと頑張っていて、分かっていても、どうしても結果を急ぎたくなってしまうのですよ。

でも、この記事を読んで「頑張っている道のりを楽しもう・・・」なんて、また思い直しているのです。

この投稿記事のおかげで、えむこは励まされ、何だかほっこりと暖かい気持ちにさせてもらったのです。