えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

ご近所さん

昨日と打って変わり、今日はとってもいいお天気。

外は冷たい風が吹き荒れてはいたけれど、真っ青な空が広がり気持ちがいい1日でした。

 

さて昨日、えむこは夫がデイケアから帰宅する予定時間を間違えて、40分ぐらい家の前で待ってしまったのです。

いつもの事だけれど、幼稚園バスを待つように家の前にいると、その間にいろんな人が家の近くを行き来している所を見かけます。

 

今日はその中の一人、ご近所のSさんのこと。

Sさんの家はえむこの家の1本北側の道沿いにあります。我家の長男とSさんの息子さんが同級生で、しかも小学校1年、2年は近所の剣道場に一緒に通い、3年生からは少年野球のチームに一緒に入り、中学も同じ部活で仲良くしていました。

だから、子どもたちが中学を卒業するまではえむこもSさんと親しくお付き合いしていたのです。その後は違う高校だったのでお互い自然に足は遠のき、今では会った時に少し話す程度のお付き合いになったのです。

でも、夫が倒れた後はえむこの気持ちが落ち着いた頃に会いに来てくれたり、去年の暮れには今成敏夫さんのカレンダーをプレゼントしてくれたり・・・

今成さんのカレンダーはパステルのメルヘン画なので、気持ちが明るくなる絵なのですよ。そんな風にお付き合いは続いているのです。それに、歩いて1分足らずで行けるご近所さんなのに年賀状のやり取りは続いているのです。

 

そのSさんがえむこが夫を待っている時、車でどこかに出かけて行くのが見えました。しばらくすると帰ってきたのですが、えむこがまだ外で待っている姿を見て、家に車を置いてからえむこの所に来てくれました。

そして、近くのパン屋さんに行ってきたからと、デセールを2個くださったのです。そのパン屋さんはおいしいと評判のお店で、Sさんと親しくしていた頃、違う場所で喫茶店も経営していたので一緒に行ったことがあるのです。

そんな懐かしい話をしばらくしていたら夫の送迎車が来たのです。Sさんは夫にも声をかけてくれてから帰りました。

 

そして今日、朝食でそのデセールを食べたのですが「おいしいよ~」って言われただけあって、とってもおいしいデセールでした。

それで、すぐに絵手紙でSさんにお礼状を出すことにしたのです。今の時期の絵手紙を選んで、紅葉したもみじの切手を貼って・・・

歩いて1分足らずのご近所さんなのに、その何十倍も距離のある郵便局まで50円切手を貼ったハガキを出しに行くのですよ。

人が聞いたら「バカみたい」って言われそうだけど、親しくお付き合いしていた頃もそんなことを時々お互いにしていたなあ、なんて思い出しながら・・・

デセールとともに思わぬ楽しみを頂いたようで嬉しい1日になったのです。