えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

目標は段差の昇り降り

デイケアでは3か月毎に「リハビリテーション実施計画書」の見直しがなされます。

見直しにあたり、日常生活動作、起居動作、社会活動等、自宅での状況を書面で伝えます。

例えばトイレの移動、階段の昇降、屋内・屋外移動、食事、排泄、整容、更衣、入浴、コミニュケーション、家事、外出、寝返り、起き上がり、座位、立ち上がり、立位、摂食・嚥下について、自立か一部介助か全介助か、介助にあたっては使用している道具と方法等々、結構細かく記載するのです。

そして、本人の目標と家族の希望も書いて提出します。そうするとPT(理学療法士)が「リハビリテーション実施計画書」を作成し、控えをくれます。

夫の場合、前回が9月だったので、今月が見直しになるのです。

書類を書いていて思ったのは、介助量は少しずつ減っていると思うけど、書類上は3か月前と全然変わらないのよね。

9月の時の目標は「四点杖歩行が(介助で)できるようになって欲しい」と書きました。

訪問リハビリで四点杖歩行の訓練をしているけど、完璧ではないので目標としては丁度いいかなと思ったのです。その時の控えを見ると、PTによるリハビリテーションプログラムは「身体機能維持・向上を目的に関節可動域訓練、平行棒内立位、歩行訓練を中心に行っていきたいと思います」と書いてありました。

だけど、デイケアでの個別リハビリは1単位の20分だけなので、どの程度の訓練ができているのかよくわからないのです。通所日の連絡帳のリハビリの欄にはいつも「計画書の通り」としか書いてないからね。

おそらく、四点杖歩行ではなく関節可動域訓練までか、平行棒内の立位と歩行訓練が少しぐらいじゃないかと思うのです。まあ、四点杖歩行でも平行棒内歩行でもあんまり変わらないのかもしれないけど・・・

それで、今回の目標は「四点杖で段差の昇り降りが(介助で)できるようになって欲しい」と書きました。今度はどんな計画書が戻って来るかなあ。段差の訓練も取り入れてもらえるでしょうかね。

実は最近、訪問リハビリでは段差での訓練を始めたので、デイケアの目標もちょっとアップさせてみたのです。

 

訪問リハビリで段差の訓練を始めたのはえむこの一言からなのですよ。

最近は夫と散歩に出かける回数がめっきり減ってしまったけど、夫と散歩に行く時はいつも夫の弟の家の前を通ります。弟の家は歩いて5分程度の所で、自営業の弟が事務所にいると中に入らせてもらいます。

事務所は入り口がちょっと狭く、5センチぐらいの段差があるのです。だから初めは弟が外に出てきて話していました。最近は何とか車いすでも中まで入れるようになったのですが、四点杖で大分歩けるようになってきたので、えむこは「四点杖で段差を越えて、事務所に入れるようになるといいな・・・」と思っていました。

そんなえむこの思いを訪問リハビリの日に話したら、すぐに「練習に取り入れましょう」とPTが言ってくれたのです。

 

夫のとって、弟の事務所はデイケアと自分の家以外で入れる唯一の場所なのです。そして、夫は誰よりも弟に気を許せるので、四点杖で段差を越えることができたらえむこはすごく嬉しいのです。

それに四点杖を使ってとはいえ、自分の足で段差を越えられるようになれば、また世界が一つ広がるような気がするんだよね。

さあ、新しいリハビリの目標に向かって、夫と二人で頑張るぞ~!!