えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

今日はOTのリハビリ

今日は夫の訪問リハビリでした。

いつもだったら金曜日はPT(理学療法士)のSさんが担当です。でも、今月半ばから1月末まで研修に行かれるとのことで、その間、OT(作業療法士)のKさんが担当してくれることになりました。

Kさんは一度、火曜日担当PTのYさんと12月の初めに一緒に来られ、Yさんが行う夫のリハビリを見学していかれました。その時、Kさんは一生懸命メモを取ってみえたのが印象的でした。

 

今まで我家に来てくれた訪問リハビリの担当者は3人ともPTで、OTは初めてです。

PTとOTは仕事でかぶる部分もたくさんあるけど、対象者や仕事の目的、方法などがやっぱり違うと思います。それぞれ別の国家資格なのですから当然だと思いますが・・・

えむこの見解なので、正しくはないかもしれませんが、PTは病気や事故等で身体に障害が残り日常生活や就学、就労が困難になった人に対して、物理的療法で基本的な運動動作能力の回復を図るのが目的であり、仕事だと思います。

OTの方は身体、精神に障害を持つ人や加齢に伴い不自由になった人、認知症の人など、生活に障害を持つ人すべてが対象であり、生活上の動作を習得する練習や工夫を行うことで、身体の応用能力や社会適応能力の回復を図るのだと思います。そして、その方法として作業活動を用いているのだと思うのです。

誤解を恐れず平たく言ってしまえば「PTは足、OTは手が主なんじゃないかな~」と・・・

 

夫は回復期リハビリ病院を退院する前、医師から「一番早く回復するのは足です。そして次は手ですが、言葉は難しいかもしれません」と言われました。

今現在の訪問リハビリではストレッチというのか、筋肉をもみほぐしたり、関節可動域訓練、腹筋、起き上がり、寝返り、車いすへの移動等の訓練と、そのほかに四点杖を使った歩行訓練や段差の昇り降りの訓練もしています。

今では少しづつその成果が出始め、全く動かなかった右足が僅かですが筋肉が収縮するようになってきたのです。

でも、右手は今でも全く動きません。それに、夫には他にも高次脳機能障害があるのでOTの訓練も非常に嬉しいことなのです。

 

Sさんは研修に行く前に「OTに希望することはありますか」と聞いてくれました。えむこはPTとOTでは役割が違うと思っているので「OTのKさんが夫の能力をアセスメントしてリハビリを進めてくれればいいです」と答えました。

だって、OTとしての専門性を生かした方がずっといいと思うし、PTと同じメニューを行う必要はないと思うからね。

 

そして今日がKさんの初日でした。

ちょっと緊張した様子のKさんです。なんだか新人ではないのに初々しいこと。Yさんと来た時に一生懸命メモを取っていた姿を思い出してしまいました。多分、Yさんと同じメニューでリハビリを行う予定で来たのでしょうね。

えむこはKさんに夫の手の状況を詳しく説明して「そちらを中心に行ってもらえばいいですよ」と伝えました。Kさんは「徐々にOTの専門を生かすようにしていきますね」とは言われましたが、今日の所はやっぱり同じように歩行訓練まで行いました。ただ、Kさんの介助で歩くのが初めてだった夫はちょっと戸惑ったようで、うまく足が振り出せませんでした。だから、段差の訓練は中止にして終了しました。

 

今日を含めてOTのリハビリは1月末までで6回です。

えむこはその間にOTのリハビリの手技を盗もうと、Kさんの手元を一生懸命観察しているし、慣れない歩行訓練もしてくれたし、今日はかなり疲れたんじゃないかな~。Kさん。それに大分緊張もしていたようだから・・・

Kさん。今日はお疲れさまです。ありがとうございました。あと5回よろしくお願いしますね。

Kさんがブログを読んでいるわけではないけど、えむこは何だかお礼を言いたい気分なのです。