えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

車のこと

今日は愛車の1年点検でした。
1年前、夫と私のために福祉車両を買ったのです。
助手席が回転してドアより外に出て、座席が下がる「スライドアップ式」というやつです。

実は、2010年の春に夫も私も新車を購入したばかりでした。
それまでの車は2人とも15年ぐらい乗っていたポンコツ車両。だから「エコカー補助金や減税制度があるうちに買おう」と思って買ったのです。

だけど、新車を買った半年後に夫が脳出血で倒れてしまったのです。
夫はもう車の運転は絶対に無理。で、我家に車は2台も必要がなくなりました。
かといって、まだ買ったばかりの車を売る気にもならなかったので、夫の車は都会生活で車を持っていなかった長男に使ってもらうことにしました。

そして、夫に障害が残るのは確実のことだったので、私の車を福祉車両に改造できないかと調べていました。
そうしたら「助手席が回転するけど座席は下がらないタイプ」にだったら改造できることが分かりました。
でも、お金もかかることだし、改造しようかどうしようかとずっと迷っていたのです。

回復期リハビリ病院を退院前にそこの病院の看護師やPT(理学療法士)に車のことを相談してみたら「車いすに移乗できれば普通の車に乗れますよ」って言われました。
だから、退院前にPTの指導を受け、練習して、改造することなく退院したのです。

もちろん、できないことはなかったけど、その時の夫の状態では結構大変なことでした。
今後は夫も私も年をとっても若くなることはないわけだから、もっともっと大変になるのは明白な事実。毎月の受診もあるし、どうしようかと、その後も迷っていました。
収入はなくなったけれど「今、買わなければもう絶対に買えない」し、あと10年は乗れるだろうからと。
1年6ヶ月の車を下取りにするから負担は多くないはずと思い、結局は改造ではなく「スライドアップ」の福祉車両を思い切って買ってしまったのです。
でも、それは正解でした。
介助はかなり楽になったし、何より夫の負担が少なくなったみたいなので。
それに、同じ車種の同じ色の車にしたので、言わなければみんな気が付きません。

で、1年点検の結果は・・・
特に悪いところはないけど「走行距離が少ないのでバッテリー上がりに注意してください」とのこと。その時「エコカーのバッテリーは高いですよ」と言われたので、頑張って夫とドライブを楽しまなくてはと思っているのです。