えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

うれしい訪問

今日は世間では3連休の中日です。
だけど、我家はそんなことにはトンと関係のない生活をしています。

普段の日曜日なら、何の予定もない日なので、夫の睡眠状況やトイレ事情がよければ遠出をすることもできるのです。でも、連休中は道路も込み合うし、トイレも心配なので出かけられません。
そんなわけで、今日はどこにも出かけず、誰とも会わず、1日中夫と二人きりで過ごしていました。

そんな日は、私としてはちょっと夫に申し訳ないような気になってきます。
今の夫は私が一緒でなければ庭先にすら出ることができないのですから。
「雨が降ってるわけっでもないのに、どうして外の風にも当らせてあげないの。彼の人生豊かなものにならないよ」と、何処かから誰かの聞こえてきそうな気がしてきます。

でも、今日は夕方になってから夫の大親友のKちゃんが夫に会いに来てくれました。
Kちゃんは夫の小学校時代からの無二の親友で、夫が後遺症で話せなくなった今でもこうして定期的に我家に来てくれるのです。

Kちゃんの顔を見ると、夫はとてもうれしそうな顔をします。
そんな夫の顔を見ると、私まで嬉しくなってくるのです。
夫が倒れる前は、夫の友人が来た時には、私は挨拶だけして奥に引っ込み、後は顔を出しませんでした。でも今は、ずっと一緒に話しています。失語症の夫の通訳ということで。

懐かしい昔話をしながら1時間ぐらい一緒の時を過ごし、Kちゃんは「またね・・・」と言って帰りました。
Kちゃん、今日はありがとう。
夫も私も、Kちゃんたちの優しさに支えられているから暮らしていけるのだと感謝の気持ちでいっぱいです。