えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

嬉しい贈り物

昼ごろから降りはじめた雨は予報通り台風のようです。

時折、激しい雨の音と唸るような風の音がしています。そして、今日の夜半過ぎまで続くとか・・・

夫が入院中は風で戸がガタガタしただけでも怖くて、怖くてたまりませんでした。自分一人だったら、今日のような日にはきっと不安で震えていたでしょうね。

でも今は、夫が例え車いすでも、話すことができなくても、傍にいてくれるだけで安心して過ごすことができるのです。ありがたいことだと思います。

 

今日はこんな日なので「午前中に訪問リハビリはあるけれど、その後は多分、どこにも出かけることもなく、誰の訪問もなく寂しい1日になるだろうな・・・」なんて、ちょっと暗い気持ちになりかけていました。

そんな時「ピンポ~ン」と玄関のチャイムがなりました。

誰だろうと出てみると「ゆうパックのお届けで~す」と箱を持った郵便局の方が立っていました。

送り主は看護学校時代からの友人Mちゃん。Mちゃんは3月末に友人と韓国旅行に行ってきたのです。箱の中にはその時のお土産が入っていました。

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左端のものは韓国のりで2袋もあります。えむこは韓国のり大好きです。韓国のりでなくても海苔というものが全部、だい・だい・だ~い好きなのですけどね。

真中は「オリーブ油で焼き上げた カレー風味青のり混ぜ岩のりばら干し」と、ここだけ日本語で書いてありました。ご飯にかけて食べたらご飯がすすみそう・・・

あとはお菓子です。

手紙には、『チョコレートは帰国後食べたら「まずい、マズーイ、不味い」と何回もブツブツひとり言を言い続けたくらい、断言できるマズサです。』と書いてあるのです。そして、そのチョコレートを後輩にも渡したら「どれぐらいマズイのか話の種になるじゃん」と笑って受け取ってくれたとか・・・

粋な後輩というか、ステキな後輩ですよね。

えむこも昔、勤めていた頃のスタッフたちのことを思い出しました。どんなにまずいと思うものでも、賞味期限いっぱいのものでも、困れば職場に持って行けばあっという間にみんなで食べてくれたのです。みんな「まずくても珍しいものは食べてみたい」と言って食べてくれたのです。それにナースステーションは日勤なら1日に10人はいたし、勤務終了時間にはみんな腹ペコ状態だからね。たとえ残っても準夜・深夜勤務者までで、翌日まで残ることはないのです。

それでMちゃんのお土産を見ながら「まずいチョコはどれだろうね」と夫に話しかけ、袋の封を開けてみました。そして、夫と1つづつ・・・

右端のはゼリーで、端から2つ目はキャラメル。どちらもおいしいお菓子でした。「な~んだ、不味いから私の中には入れなかったんだ」と思っていました。

そして、さっきこの写真を撮ってから右上の箱を開けてみたら、これがチョコレートだったのです。この箱、すごく軽くて、オレンジの絵がかいてあったので、まさかチョコレートとは思わなかったのです。でも、もう夜中なので味見は明日のお楽しみにしておきました。

箱にはお土産の他にも、ドリップコーヒー、コーヒー豆を挽いたもの、紅茶、ゆず茶の瓶詰、更級そばとお素麺が一箱づつ。こんなにいっぱい入っていたのです。まるで遠くで暮らす娘に送る荷物みたい・・・

Mちゃんは「箱の隙間を埋めるために家にあったものを入れました」と書いてあったけど、こうして時々、えむこのために色々なものを送ってくれるのです。

朝の内、お天気のように暗くなりかかっていたえむこだけれど、Mちゃんからの思いやりにあふれた手紙とプレゼントでいっぺんに明るくなったのです。