えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

ズボンに困ってます

月曜日のデイケアはお迎えが早く、8時40分の予定です。とはいえ、いつも予定時間より早めに送迎車が着くので、8時30分には出られるようにしておかなければなりません。

それなのに、今日もえむこは二度寝をしてしまい、起きたのは8時少し前でした。慌てて起きたけれど、どう考えても送迎車には間に合いません。仕方がないので送って行くことにして、出かける準備を始めました。

前にも書いたことがあるけれど、夫は着るものにうるさい人なのです。高級品でなくてもいいけれど、とにかく自分が気に入らないと着てくれません。それで、先ずズボンを決めてもらおうと「どれにする?」と5本のズボンを並べて見せました。すると、どれも手で払いのけてイヤだというのです。

夫は右半身マヒで車いす生活。着替えもトイレも介助が必要です。だから、ズボンはウェスト部分が総ゴムでないと都合が悪いのです。

ホントはトレーニングズボンみたいなものがいいけれど、夏は化繊の素材はかぶれることがあるのでダメ。それでなくても化繊のズボンは嫌いみたいです。綿か麻混のチノパンでウェストが総ゴムの物がいいけれど、なかなか売っていないのです。売っていてもサイズに色。ウェストゴムの強さ等など、気に入ったものには巡り合えません。それでも、ネットで探して何枚かは持っています。でも、それをすべて払いのけたのです。

言葉が話せれば何が気に入らないのか、どういう物がいいのかを伝えることができるけれど、話せない夫は払いのけて「イヤだ」としか気持ちを伝えることができないのでしょう。

こうなると、えむこの堪忍袋の緒が切れて、朝から喧嘩が始まります。でも、出かけるためにはどれかを穿いてもらわなければなりません。それで「明日か明後日、気に入ったズボンを買いに行くから・・・」と説得し、今日の所はソフトデニムのズボンを穿いてもらいました。ズボンが決まれば上着は簡単。色さえ合わせれば大丈夫なのです。

何とか着替えを済ませ、朝食、洗面、トイレを済ませると送迎車に遅れること1時間。10時前にはデイケアに着くことができました。

夫に「明日か明後日、気に入ったズボンを買いに行くから・・・」と言って説得したものの、お互いが気に入ったズボンを売っている保証はありません。売ってなければ一緒に行く意味がないからと、夫を送った足で大型スーパーまで下見に行って来ました。

大型スーパーを2軒まわったけれど、やっぱり綿素材で総ゴムのチノパンはありませんでした。ウェストが総ゴムの物でなければ、夫は夏物のズボンだけでも衣装ケースに3つ以上持っているのです。それなら買う必要はないから、諦めて帰ってきました。

でも、明日からどうしましょう・・・

それに、えむこは午前中を無駄に過ごしたみたいで疲れがドッと出てきてしまいました。

それでも、午後からは気を取り直して草取りを始めました。昨日までの雨で柔らかくなった地面だから、草は気持ちがいい程きれいに抜けました。

「どうしよう・・・」と、考えながら始めた草取りだったけれど、段々無心になってきたら「まあ何とかなるだろう」と思い始めました。

額から流れ落ちる汗と、きれいになった畑部分の庭を見ると、気持ちもすっきりです。

デイケアの日以外はちょっと手がかかっても、元気だった時に穿いていた総ゴムではないズボンを穿かせてあげればいいだけのことだから・・・

夫がデイケアから帰ってきてから、スーパーに下見に行ったけど思うようなズボンはなかったことを話し、衣装ケース3つ分のズボンを見せました。そして、総ゴムのズボンを穿かないなら、自分でボタンをするようにと脅迫?しておきました。

さて、明日はどのズボンを選ぶか楽しみですね。