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えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

平和な一日

我家のこと

昨夜は怖いぐらいの雨が降りました。その雨も、ゴミ出しを終えた頃には止み、夕方にはとってもいいお天気になりました。

テレビをつけると、広島平和式典。姿勢を正して観ていました。

その後、午前中の訪問リハビリが始まる前に家事を一通り済ませ、いつものように10時50分からの「永六輔の誰かとどこかで」を聴くためにラジオをつけました。

永さんは冒頭で「8月になると思ううたがあるのです。それは誰が詠んだものか知らないけれど『8月は 6日 9日 15日』というものです」と話されました。今日だから、この句を話そうと思ったのでしょうね。でも、それ以上は何も語らず、他の話題になりました。だから余計、この句が心に沁みてきたのです。

これは俳句なのでしょうか。「8月は 6日 9日 15日」どんな字で書かれているかも分からないけれど、日本の8月はこの句に集約されているというか、この一句に尽きると思います。

 

そんな今日。

我家では訪問リハビリを終え、昼食を食べ、夫はお昼寝の態勢に入り、いつもと変わらない日常でした。

そこに夫の先輩であるKさんから「もしも家にいれば伺いたいけど・・・」と 電話が入りました。もちろんOKの返事をして、ウトウトし始めていた夫を起こして待っていました。

Kさんは多分、夫より7歳ぐらい年長。同業者の中では親しくさせていただいていた方です。そして、Kさんは夫より2年ぐらい前に脳出血で倒れたのですが、幸い後遺症は多少の視野狭窄が残っただけで、仕事にも復帰することができました。その当時、夫はKさんのことばかり心配し、仕事上で研修会に参加しなければならない時には いつもKさんを誘い、運転手をかって出ていました。

それでなのか分かりませんが、Kさんは夫が倒れ、失語症になった今も、時々訪ねてくれるのです。

そして、今日は・・・

Kさんは数年のうちに仕事に区切りをつけようと、本の整理をしているそうです。それで、絵の本なら夫が大事にしてくれるだろうと持ってきてくれました。実はこの間もユトリロの本を持ってきてくれたのですよ。

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今回はアサヒグラフ別冊の美術特集「向井潤吉」です。

1976年春発刊のこの本。かなり年季が入っているでしょ。Kさんが何度も見たことが伺えるような本ですね。

Kさんは若い頃、民家が見たくて旅をしていたと聞きました。設計は民家ばかりではなかったけれど、基本的には住宅が好きだったのかもしれません。それで、向井潤吉の絵に繋がるのでしょう。

私も夫と、どこで観たのか忘れてしまったけれど、向井潤吉の民家の絵を観に行ったことがあるのですよ。

Kさんとは絵の話、建築の話、旅行の話、等など、取り留めのない話に花を咲かせ、夫はにこにこと頷きながら、話に参加していました。そして、Kさんがいる間も、夜になってからも、いただいた本を何度も眺めていたのです。

 

8月は 6日 9日 15日

今日は8月の中でも特別の日だから、心の中ではいろいろと思うことはありました。でも、とにかく今日は「平和な1日を過ごすことができたことに感謝しなくては・・・」と思う1日でした。