えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

今度は冬瓜の絵手紙を・・・

朝ごはんを食べていると、玄関のチャイムが鳴りました。

玄関に行くと、冬瓜を持ったEさん。大きな冬瓜を2個も持ってきてくれました。

そして、親指の腹で弾いた人差し指の爪側で叩きながら「こっちの方がおいしいかな?」と言い、「こっちを〇〇さん(我家)のところ、こっちを弟さんの所にあげてくれる・・・」と言うのです。Eさんは夫の弟とも仕事上の付き合いがあった方なのですよね。

そして、夫にはいつものように「冬瓜の絵を描いくれる? 描いてよ、描いてよ・・・」と何度も言うのです。

今日の夫は機嫌が良かったのか、絵心をそそられたのかは分からないけれど、にこにこ笑いながら首を縦に頷いたのです。

いつもだったら、そんなことを言われても笑ってごまかすぐらいのこと。即「描くよ」との返事にEさん共々驚いてしまいました。

でも、Eさんが帰ってからは、夫の姉夫婦が来たり、訪問リハビリがあったり、昼食後は眠くて我慢できずお昼寝タイムに突入で、午前中は絵を描くどころではありませんでした。

お昼寝から目覚めたのは16時頃。

おやつを済ませてから、夫の気持ちを確認し、やっと絵を描く準備を整えました。

でも、でも、でも・・・

10枚近く描いたのですが、どれも思うように描けませんでした。

これは夫自身も、夫の一番の理解者であり評論家でもある私にとっても納得できるものではなかったのです。「高次脳機能障害が残り、左手でここまで描けたらいいじゃないの・・・」と思わないではないけれど、やっぱり納得ができないものはできないのです。

夫とは明日も描いてみて、思うように描けなければ、Eさんには他の絵手紙を出そうと話しました。納得がいかないものを出すよりいいと思うのです。

夫は言葉が話せないけれど、そんなことを確認し合えるようになったことは、絵が描けるようになったことと同じぐらい、私にとっては嬉しいことなのです。

去年はEさんから冬瓜を頂いても絵を描くことができなくて、以前描いたものを絵ハガキにして絵手紙を出しました。

それがこれ。

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これは2009年に夫が描いたもの。

冬瓜を奈良の飛鳥にある石舞台に見立てて描きました。あれは古墳なんだけどね・・・

今年は、きっと今日いただいた冬瓜の絵を描いてEさんにお礼状が書けると思います。

きっと・・・

絶対に・・・

もちろん、描けたらアップする予定でいるので、見て頂けたら嬉しく思います。