看護学校の同級生Mちゃんから「冷蔵庫が壊れてしまった」とメールがあった。
以前、「調子が悪かったけれど、直ったのでそのまま様子をみるつもり」と言っていたけれど、今回はいよいよ買い替えるようだ。
Mちゃんは一人暮らし。近くに80代後半の母さんがやはり一人で住んでいて、時々食事を作って届けているけれど、基本は一人。
私にとってMちゃんがどんな冷蔵庫を選ぶかは、どうでもいいこと。だけど、どんな冷蔵庫を選ぶのかちょっと興味がある。
というのは、最近、新聞の投書欄で『いいことずくめの小さな冷蔵庫』と題した記事が載り、その数日後に『老後も見据え大きな冷蔵庫』という真逆の投書が載っていたから。
『いいことずくめの小さな冷蔵庫』という投稿記事を書いたのは43歳の主婦の方。
3人の育ちざかりの息子さんがいる家族構成から、電気店では一番大きな冷蔵庫を勧められたという。でも、迷わず壊れたものより小さな冷蔵庫を選んだそうだ。野菜室が狭くなったけれど、それはタマネギやジャガイモをベランダに吊るすことで解決。どこにどんな食材があるのか把握できるので食材を無駄にすることが減り、消費期限や賞味期限前に使い切ることができる。買物の回数が増えたことで、いつも新鮮な食材がそろえられる。新しい冷蔵庫は必要なものにすぐ手が届き、庫内の掃除も楽になった。小さいので圧迫感はなく、台所が広くなったように感じる。だから、いいことずくめだと。
一方『老後も見据え大きな冷蔵庫』という投稿記事を書いたのは53歳の主婦の方。
まずは『いいことずくめの小さな冷蔵庫』をほほえましく拝読したという前置きがあり。
この方は自動製氷機だけが壊れたけれど、消費税増税前に買いかえたそうだ。
以前は5人家族だったけれど、今はご夫婦二人。だけど、今後は年齢とともに買いだめも必要になるだろうと、前より一回り大きなものを選んだという。大型でも消費電力は少なくて済むそうなので。
そして最後に、老後に備えて、徐々にいろいろなものを処分し始めた家に、どーんと居座っている冷蔵庫はひときわ輝いている。と結んでいた。
人にはいろんな考え方がある。だから、どちらがいいと言うものではないと思う。その人が選んだものがその人にとって一番いいに決まっている思うから。
だけど、Mちゃんがどんな冷蔵庫を選ぶのかはやっぱり興味はある。長いお付き合いなので大体想像がつくけれど「やっぱりそういうのを選んだか・・・」と思うのか、それとも「えっ。そういう基準で選んだか・・・」と思うのか。
Mちゃんには悪いけれど、勝手に想像して楽しんでいる。