えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

些細なことでも嬉しくなる

今日は久しぶりに駅付近の大型書店まで行って来た。そこまで行けば、欲しいと思う本は大抵みつかるし、文具も充実している。

ただ、そこへ行くには我家からだと車で20分強。公共駐車場に車を入れて歩くと30分ぐらいの時間がかかる。それに、駅付近なので駐車料金も必要になる。まあ、3000円以上購入すれば購入金額によって、駐車場のカードはもらえるし、今日はそれ以上買う予定だったからいいのだけれど。

 

以前にも書いたけれど、本屋さんや図書館は大好きな所。たくさんの本に囲まれているだけで幸せな気分になってくる。文房具も見ているだけでも楽しい。だけど、夫が倒れてからは、ほとんど行っていない。「行きたいけれど、行けなくなってしまった」という所。

 

今日、買う予定の物は3つ。

一つは本を2冊。あとは透明水彩絵の具と万年筆のスペアインク。

どれもネットで買えるものばかり。本はともかくとして、絵の具はきっとネットの方がかなり安いと思う。だけど、欲しいと思ったら今欲しいし、今日のうちに手に入れたいのだ。大分、長いこと心の中で温めてはいたけれど。

 

本屋さんに入ると、リニューアルしていてびっくり。今までだったら、どこにどんな本があるのかしっかり頭に入っていたけれど、さっぱりわからない。表示を見てもよく分からないので、欲しかった本だけは店員さんに聞いてみた。

さすが店員さん。すぐにわかったので、先ず一冊。そして、一冊衝動買い。あとの一冊はそのコーナーになかったので諦めることにした。

次は文具コーナーへ。

まずは透明水彩絵の具。

夫は最近少しづつハガキ絵を描きはじめた。絵の具は山ほど持っているけれど、3年近く使っていなかったので固まってしまったものも多い。だから、水彩絵の具は夫へのプレゼント。今使っているのと同じホルベインの透明水彩24色を購入。

次は万年筆のスペアインク。

最近、二つのテレビ局のローカル番組で万年筆のことを放送していた。それを見て以来、万年筆を使いたくなってしまったのだ。

以前も同じようなことがあり、万年筆を探し出したことがある。

私が初めて自分の万年筆を持ったのは高校に入学した時。本屋を経営していた叔母の家から入学祝でもらった物だった。今も、どこかにあるはずなのに、探しても見つからなかった。だけど、4年ぐらい前に兄が夫にくれたウォーターマンの万年筆がある。夫は喜んで使っていたけど、今は引出しの中で眠っていた。それを私が使おうと思い、スペアインクを買うことにした。

 

家に帰ってきてから、すぐに万年筆にスペアインクをセットし、ノートに思いつくまま字を書いてみた。すらすらすらと、書き味最高!!

今までは水性ボールペンを日常で使っていたけれど、ボールペンと違い、万年筆には何だかロマンがあっていい。

 

「自分の万年筆は2本あったはず」と、それを探しているうちに、ペリカンのものやらセーラー万年筆やら、オートのものまで4本も出てきた。だけど、まだパーカーもパイロットもどこかにあるはず。

万年筆を並べて眺めているうちに、何だか見ているだけで嬉しくなってきた。

もちろん、デイケアから帰宅した夫はホルベインの透明水彩絵の具を見てすごく喜んでくれた。

こんな些細なことでも、すぐに嬉しくなったりする私は「我ながら単純だなあ」と思うけれど。