えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

ゆずの楽しみ

学生時代の1年間は名古屋で寮生活をした。その後2年間は通学し、卒業してからも1年おいてから、3年ぐらい名古屋に通勤していた。

それで、若い頃は名古屋までしょっちゅう遊びに行った。

我家から名古屋までは、市電とJRあるいは名鉄電車を使って約1時間半ぐらいかかる。それでも名古屋には友人もいたし、田舎ぐらしの私から見れば名古屋は大都会なので刺激があって楽しかったのだと思う。

そして、行けば必ずといっていい程、友人に連絡を取り一緒にお茶したり食事をしていた。

だけど、結婚してからは15年間ぐらい殆ど行くことはなくなってしまった。子育てに追われていたし、経済的にも遊びに行くだけのゆとりはなかったから。

それが正規職員として再就職してからは、遊び目的ではなく、出張や研修で行く機会ができた。そして、年数が経つにつれ行く機会も増えていった。

研修や出張は一人で出かけることが多い。もう50歳ぐらいになると名古屋に出かけたからといって、わざわざ友人に連絡をとることもなくなった。時間があれば一人で名古屋の街をふらふらしたり、ウィンドショッピングを楽しんでいた。

ある研修帰り道、すごく寒い日だったと思う。まっすぐ家に帰る気にならずJR高島屋と東急ハンズに寄った。高島屋のまん中あたりにはゆったりとした椅子やソファーが置いてある「ローズパティオ」という空間がある。その時、かなり疲れていたのだと思う。そこに置いてある自動販売機で何か飲物を買い、しばらく休むことにした。

いつもだったらお茶かお水、あるいはコーヒーか紅茶ぐらいしか買わない。だけど、その時はどれもあんまり欲しくはなかった。でも、何か温かいものを飲みたい気分だった。

それで目に入ったのがゆず茶というものだった。自動販売機だから確か100円か120円ぐらいだったと思う。だけど、紙コップに入ったそのゆず茶をゆったりとしたソファーで飲んでいたら体が温まり、何だか少しだけ疲れが取れたような気がした。多分、甘かったのだと思う。それ以来、私は初めて飲んだそのゆず茶というものがすごくお気に入りの飲物になった。それで、名古屋に行くと時間があればそこでゆず茶を飲むようになった。

それからだいぶ経ってから、スーパーに瓶詰のゆず茶が置いてあるのを見つけた。高知県のゆずがはちみつで漬けてあるものみたい。生だからちょっと高かったけれど買ってみた。それを疲れた時に飲むと甘くておいしくてやっぱり疲れが取れる気がするのだ。ふだん甘いものをあんまり食べないからかもしれないけれど。

最近は粉末のゆず生姜という飲物を見つけた。アルコールを飲まなくなった今ではそれを湯上りに飲むようになった。これも少し甘いけれど、今ではお気に入りの飲物になった。

 

昨日、ご近所さんからゆずをたくさんいただいた。数えてみたら何と35個もあった。

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無農薬で手入れもしていないので、大きさは大小さまざま。皮もきれいなものばかりではない。だけど、おいしそう。

こんなにたくさんのゆずを頂いたのは初めてのこと。お友だちにもおすそ分けしたいけれど、持って行く時がない。

今日はネットでゆずの使い方を調べてみた。皮の使い方、実の使い方、種まで使い方が書いてあった。

はちみつ漬け、ジャム、消臭・芳香剤、薬味に入浴剤、種では肌荒れ用の化粧水ができるみたい。皮は干したり冷凍して保存もできるという。

我家にははちみつも35度の焼酎も置いていない。月曜日まで買物には行けないけれど、先ずははちみつと焼酎を買ってきて、丸ごと使ったはちみつ漬けと種を使った肌荒れ用の化粧水を作ってみよう。それから、皮も乾燥させて保存しておこうと思う。年末は忙しいけれど、材料さえそろえば夫が家にいる時でもできるから。

はちみつ漬けは3日ほどでゆずはちみつのエキスができるという。それならお正月には孫にも飲ませてあげられると思う。そんなことを思っていたら作るのがとても楽しみになってきた。