えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

認知力が上がってきたかも

脳出血等で脳にダメージを受けると、その後に痙攣発作を起こすことがある。

夫の場合、回復期リハビリ病院に入院中、その発作に見舞われ、本院に救急搬送された。そして、痙攣を抑える薬が始まり、数日間の様子観察後、リハビリ病院に戻った。

その時、主治医から「こういう発作が起きると、その度に認知力が下がると言われています」と説明を受けた。しかし、リハビリは少し後退していたけれど、認知力に関しては明らかな変化は感じなかった。

それからの1年間、内服薬でのコントロールが難しく、判で押したように月に一度痙攣発作を起こすようになった。

私はその度に夫の認知力が落ちはしないかと心配でならなかった。だけど、いつも変化はなかったのでホッと胸を撫で下ろしていた。

そして、2年前から薬でコントロールできるようになったようで、夫は発作を起こさなくなった。

そのせいか、最近は夫の認知力が向上してきたような気がする。

例えば、訪問リハビリの時「頭を挙げて下さい」と言われても、頭を上げるという言葉が理解できないのか、頭自体が分からないのか、PTの指示が通らなかった。それが、最近はすんなりと理解できるようになったみたいな気がしている。

その他にも、装具を付ける時の動作、歩行訓練時にPTが声掛けをする注意というかアドバイス。私が言うオヤジギャグに対する反応、本や新聞、あるいは私がネットで開いて見せる活字や絵に対する反応など等。

退院した当時、夫は80%ぐらい理解できていると思っていた。だけど、今思うと当時は50%ぐらいだったのかもしれない。それが今は90%ぐらいは理解できるようになったと確信している。

まあ、相変わらず言葉は話せないので確認することはできないのだけれど。

でも、やっぱり認知力は上がってきていると思う。私に訴える「お・ん・なん・なん・なん・・・」の内容が多くなってきたような気がするから。

他の人には決して分からない「お・ん・なん・なん・なん・・・」という言葉だけれど・・・