えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

出かけるのも大仕事だけれど

2月6日に私が美容院に行ってから、夫は床屋に行きたいとアピールするようになった。

確かに伸びてきたので耳の上の辺りがちょっとうるさそう。それで、この間から何とか連れて行ってあげようと思っていたけれど、なかなか行くことができないでいた。

夫が出かけられるのは水曜日か日曜日。あるいは火曜日か土曜日の午後からだけ。だけど、火曜日と土曜日は12時まで訪問リハビリを受け、昼食を食べ終えると、もう瞼がくっ付きそうな状態になっている。午前中から出かけている時にはお昼寝をしないことがあるけれど、午後から出かけようと思っても、もうそれだけの力は残っていない。私が睡眠を優先させてしまうこともあるとは思うけれど。

だから、実際には水曜日か日曜日にしか出かけられないのだ。

あと、夫が出かけるとなるとネックはトイレ。

床屋さんには和式のトイレしかないし、広さ的にも車いすでは無理。そこで借りるわけにはいかないと思うと、お通じが済んでからにしたいと思ってしまう。

夫の排泄パターンはだいたい昼前後。それで、いつも出かけそびれてしまうのだけれど、今日は11時少し前には済んだ。

そんな時は滅多にないからと、すぐに床屋さんに電話し、出かけることにした。

ここからも大仕事。

まずはコートを着る介助。次に玄関に敷物を敷き外用の車いすを準備。そして、玄関が狭いので180℃回転し、外用の車いすに移動。夫は手すりや介助なしでは立っていることもできないので、移動も介助が必要になる。それから、外用の靴に履きかえる。これも私が行う。装具を付けているので自分ではできないから。

今日は車で行くというので、助手席への移動を介助。そして、車いすをたたんで車の後ろに乗せる。それで、やっと出発できるのだ。この間、10分ぐらいはかかると思う。

床屋さんに着いてからも車いすを降ろし、夫を助手席から車いすに移動。今度は床屋さんの椅子に車いすから移動。

散髪が終われば、家に着くまでに同じだけの介助が必要になる。

移動だけでも8回はある。10㎏ぐらいの車いすを車に乗せたり降ろしたりも合わせるとこれが結構重労働なのだけれど、散髪をした後のさっぱりして嬉しそうな夫の顔を見るとやっぱり頑張ってしまうのだ。

夫だって私以上に移動は大変に違いない。でも、こうして出かけることは夫にとってはリハビリに繋がり、私にとっては体力維持に繋がるのかも・・・

そう思いながら、まだまだ体力が続く限りは頑張ろうと思う。