えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

喫茶店で一人お茶して

夫がデイケアに出かけた日にはあちこちへと用足しに出かける。

午前中に出かけ、昼過ぎてしまうと「どこかで何かを食べて帰ろうかな」と思ったりする。だけど、家に帰れば何某か食べるものがあると思うと、一人で外食するのがもったいなくて遅くなっても家に戻ってきてしまう。

午後から出かけた時には、2時過ぎると「コーヒーが飲みたいな」と思う。そんな時、喫茶店で一休みして帰ろうかとも思うけれど、やっぱり一人で喫茶店に入るのがもったいなくて家に戻ってきてしまう。家に帰ればコーヒーだって紅茶だって緑茶だってココアだって、まだまだいろんな飲物があるし、お煎餅だってあるのが分かっているから。

友人と会う時にはランチだってコーヒーだって飲みに行く。でも、一人の時にはやっぱりもったいなくて帰ってきてしまうのだ。

だからといって、決して一人でお店に入れないわけではない。勤務していた頃は出張や研修で家に帰れない距離のところに出かけた時には一人でも入っていたから。

それに、小学生時代から大勢で連れ立って行動するのはどちらかというと苦手だった。友だちがいなかったわけではないけれど、授業と授業の間にみんなが連れ立ってトイレに行くのを避けては、一人で違う棟のトイレに行ったり、時間をずらすようにしていたぐらいだったから。だから、今でも集団行動ができないでいる。かといって、食堂や喫茶店に一人で入ることは滅多にないけれど。

それが、今日は一人で喫茶店に行ってきた。

喫茶店といってもギャラリー付きのところで、コーヒーというより明日まで開催中の「デザイン書道展」を観に行くことが目的で。

友人を誘おうかとも思ったけれど、趣味趣向もあるし、お金を使わせるのも悪いし、等など考えたら面倒臭くなってしまったという訳で。まあ、 時間的にゆとりがなかったこともあるけれど。

一人で喫茶店に入ったのはずいぶん久しぶりのことだと思う。

ギャラリーの作品をゆっくり眺めて楽しんで、光サイフォンとやらで入れたコーヒーを味わいながらホッと一息。

「たまにはこんな過ごし方もいいのかも・・・」と思いながら、一人の時間を楽しんでいた。