えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

からだにいい、肌にいい、といわれれば

夕食後、湯たんぽを3個つくり、それから夫の布団を乾燥機で温める。

最近はその間の約1時間が私の読書タイムだ。

夫が倒れてから、本を開いてもなかなか読了することができないでいた。1冊の本を読み終えるまでに2ヶ月もかかったり、途中で面白くなくなってやめてしまったりして。

それが、最近は1週間に1冊ぐらいのペースで読めるようになった。とはいえ、難しいものは読んでいないけれど。まあ、昔から難しいものは苦手だったのかもしれないけれど・・・

今の私には短編やエッセイが手ごろでいい。手ごろだなんていうと、作家に失礼かもしれないけれど、途中で中断しても内容が分からなくなるようなことがないし、すぐに1話が完結するから。お湯が湧けば中断、夫がトイレと言ったら中断しなければならない私にとってはそんな本が読みやすい。

それで、今は群ようこさんの本をたて続けに読んでいる。群さんの本は以前にも書いたことがあるけれど、とにかくマンガみたいに面白い。思わず吹き出してしまうほどだ。軽いというと失礼だけど、どの本を読んでも人間描写がほんとにおもしろいと思う。

その中の一編に「体にいいといわれても」というエッセイがあった。

要約したくてもできないけれど、

若い頃には体にいいからと言われても得体のしれないものは口にできなかった彼女は30歳を超えたとたんいろんなものを口にするようになったと。そして、その経験を人間関係を含めて面白おかしく書いてあるのだ。

私も若い頃には、いくら体にいいからと言われても、その言葉を信じて何かを食べたり、飲んだり、塗ったりするようなことはなかった。ダイエットも同じで、リンゴダイエットだの〇〇ダイエットと言われても、痩せた方がいい体であってもする気はなかった。

それがここ数年、体にいいといわれたり、肌にいいといわれると、できそうなことならやってみようと思うようになってきたのだ。

看護学校の同級生のMちゃんはNHKの「ためしてガッテン」をよく見るようで「乾燥えのきはこんなことにいいみたいよ」とか「ごぼう茶がいいみたい」とか、いろいろ情報をくれるのだ。それで、乾燥えのきは自分でも作っていいといわれる方法で試してみた。だけど、採血することもないから成果が分からないということもあるのか続かなかった。

ごぼう茶は買ってはみたけど一度も飲んでいない。早く飲まないと賞味期限が切れてしまいそうだ。アロエ酒、アロエ化粧水も同じだった。

だけど今、続いているものが2つある。

去年の12月に近所の方にいただいたゆずの種で作った肌荒れ用の化粧水。ネットで調べた時、手足はつるつるになるけれど、顔には強いので控えた方がいいと書いてあった。だから、先ず手に塗ってみた。これがほんとにびっくりするぐらいつるつるになったのだ。実は顔には10倍ぐらいの精製水で薄めた方がいいと書いてあったけれど、そのまま塗ってみた。やっぱり、触ってみたらつるつるだった。手は見た目もつるつるだけど、顔は見た目では分からないかもしれない。

もう一つは根昆布水。これも何だか心なしかいいような気がする。肌がきれいになってきたような・・・

でも、どちらもまだ10日ぐらいしか続けていない。だから、そのまま続けることができるのか飽きてしまうのか、まだわからない。

そして今、また新たに作ってみようと思っているものがある。それは、ゆずの化粧水が終わった後に使うつもりの根昆布化粧水。

これもネットでみると、肌がきれいになるという。卵の殻の薄皮と根昆布と35度の焼酎が材料だそうだ。

若い頃には全く興味がなかったことだけど、今では体にいいとか肌にいいとか言われると、得体のしれないものでなければ試してみようなんて思ってしまうのだ。