えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

得意なことがあるってすごいことだと思う

先月末、T子さんと出かける約束をしていた。

ところが当日、彼女が風邪をひいてしまったので延期した。

彼女の「1週間後なら大丈夫だと思う」という言葉で計画を練り直したけれど、結局は治ることなく、また延期した。

今度は私が「しっかり治ってからにしましょう」と言い、そのままになっていた。

 

先日私が出かけている間に、そのT子さんから電話があり、留守電にメッセージが残されていた。「風邪は完全に治りました。遊んでくださ~い」と。

折り返し電話をすると、風邪は完全に治ったこと。洋裁をしようと思っても着るものはいらないし、今は毎日退屈している。図書館で本を借りては読んでいるけれど、とにかく退屈だから遊びに来ないかという。

 

T子さんは洋裁も編み物も得意で、自分のものは全て手作りしている。特に習ったわけではなく、自己流だというけれど、スーツだって、式服みたいなものだって作ってしまう。私にも何着か作ってくれたことがあるけれど、私は大した腕前だと思っている。

 

私はというと、40代ぐらいまでは手作りが好きだった。特に袋物を作るのが。

だけど、今はとれたボタンを付けるのも嫌なぐらい。

欲しいもの、作りたいものがあっても「まあいいか・・・」と諦めてしまう。

この間から4点杖やサイドウォーカーを外出時に持っていけるようにと、それを入れる袋が欲しいと思っていた。だけど、ありあわせの布を出しては眺めているだけで、なかなか作れないでいた。

それで、T子さんに「それなら、袋を2つ作ってくれない?」とお願いしてみた。

今までは自分からお願いしたことはなかったけれど、横浜に行く時までに欲しいと思っていたので、図々しくも聞いてみたのだ。

返事はOKだった。

それで今日、布地を持って遊びに行って来た。

私としては、10日間ぐらいで作ってもらえればうれしいと思っていたけれど、T子さんはやることが早い、早い。

私とおしゃべりしながら、もう2枚とも作ってくれたのだ。

それがこれ。

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ひもを車いすのハンドグリップに掛けて使う予定。

 

中に入れるとこんな風になる。

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まだボタンかホックをつける仕事が残っているけれど、夫がデイケアから帰って来る時間が気になったので、あとは自分でやるつもりで帰ってきた。

できるかな~

できないようなら、また近々、材料片手にお願いしに行かなくてはと思っている。

ちょっと自分が情けないけれど・・・

 

何でもそうだけど、T子さんみたいに得意技があるってすごいことだと思う。

そして、私はそういう人に出会うと、いつも尊敬してしまうのだ。