えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

特急券が当日でも買えればいいのに

夫が倒れる前、私はバリアフリー情報をほとんど持っていなかった。

看護師だったから、車いすの扱いや病院内のバリアフリー、それに係わることは別として。

 

夫が車いす生活になってから、分からないことや知りたいことはまずネットで検索し、そこからいろんな情報をいただくようになった。

 

そこで、車いすでも電車や車で旅行を楽しんでいる人たちがたくさんいることを知った。

そういう方たちのブログを読んでいると、写真付きで知りたいと思う情報がたくさんある。車いすでも入れる温泉情報、ホテルの情報、など等と。

 

新幹線に多目的室という個室があることや、車いす席というスペースがあることもそんな風に知り、それからJRのホームページを確認したぐらいだ。

すごいことに、写真だけでなくYouTubeに動画をアップしている人もいて、ものすごく参考になっている。

ま、行けなくても、そんな動画を見ているだけでも力が湧いてくるような気がするのだ。

 

車いすの人たちがこんなに行動しやすくなったのはいつ頃からだろうか。

調べてみると、交通バリアフリー法やバリアフリー新法が国会を通過したのが2006年というから、それからだろうか。とすると、8年ぐらい前からのことになる。

まだまだ十分とは言えないけれど、ありがたい世の中になったものだと思っている。

だけど、新幹線のキップを購入する際の手続きは、まだ十分とは言えないことの一つだった。

 

車いすで新幹線や在来線の特急に乗る場合、1か月前の10時から2日前までに予約が必要なのだ。

事前に駅に電話して予約をとるか、最寄りの駅まで出向いての予約。

その場で切符の購入はできないのだ。

書類に、乗車希望列車と時間、乗車区間、個室かオープン席か、グリーンかフロアの希望を第二希望まで。そして、車いすの種類(電動か手動)、介助者の有無、住所、名前、電話番号を書く。

それでも、すぐに予約ができるわけではなく、かなり時間がかかるという。

私の場合は駅に出向き、予約の手続きをした。そして、一旦家に帰り、返事の電話を待った。その電話が入るのがかなり遅く、結局、後日切符を受け取りに行くことにした。

だから、切符を購入するのに1回では済まないのだ。時間がかかっても待っていれば1回で済むのかもしれないけれど、たぶん1時間以上はかかると思う。

このコンピューターの時代に「なんで、その場で切符が買えないのだろう」と残念で仕方がない。

コンピューターのシステムをいじるとかなりお金がかかるということは知っている。

少数のことだからお金をかけてまでシステムをいじれないのだろうか。

それとも、JRになってから西だの東だの東海だのと別れているからできないのだろうか。

車いすの者が外出しようとすると、体調や天気に左右される。

それに、例えば遠方に住んでいる身内の不幸で、すぐに出かけたいと思うこともあるかもしれない。

だから、普通に行きたいと思う時に行けるようにならないだろうかと思う。

もちろん予約も必要だけど、当日でもパソコンで普通に指定席が買えるようになるともっと嬉しいのだけれど。

ま、今のままでも十分ありがたいとは思っているけれど・・・