えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

認知症は切ない 

今朝、ヤフーニュースで「認知症の妻と7年ぶり再開・・・NHK番組きっかけ」という記事を読んだ。

認知症による徘徊後に保護され、7年間もの間、身元不明のまま施設で介護されてきた女性は67歳。NHKスペシャルで紹介されたことで家族と再会できたという。

女性がいなくなった当時、家族は警察に捜索を依頼し、自分たちでもチラシを貼り探したそうだ。

警察では顔写真を載せた公開手配のチラシを作成し、関東6県の交番などに貼りだしたらしい。

だけど、手がかりはつかめず、このまま見つからなければ今年の年末に失踪宣告の手続きを行うことを検討していたという。

 

見つかって何よりなのだけれど・・・

保護された当時、靴下にはカタカナで苗字が、下着には名前が書かれていたという。

ただ本人が違う名前を名乗ったようで、違う名前で保護されていた。

他にも結婚指輪と見られる内側に刻印された指輪なども持っていたそうだ。

警視庁には全国の行方不明者の情報を共有するオンラインシステムがあり、氏名や読みがな、身長などの体の特徴を登録したそうだけれど、それでも身元が分からなかったのだろうか。

本人が違う名前を言ったから? 

苗字は同じでも違う名前で保護されてしまったから? 

下着に書いてあった名前は役に立たなかったのだろうか・・・

そして、保護された当時は笑顔があふれ、よく歌を歌っていたという女性は次第に表情が失われ、4年ほど前から寝たきりになったという。

何だか切ない。

 

認知症やその疑いがあって行方不明になる人が年間およそ1万人に上っているという。

これはテレビのニュースで聞いたのだけど、国家公安委員長は積極的に行方不明者の発見や保護に努めていくことは警察の責務だと述べ、関係者としっかり相談しながら、より効果的な手法を検討したいと話した。

厚労大臣も、認知症の人や家族を地域ぐるみで支援する体制を整えていきたいと。

 

徘徊で行方不明になる人、徘徊で線路に入り亡くなった人。そして、JRから責任を問われている家族。

効果的な手法ってなあに・・・

地域ぐるみで支援する体制は整うの・・・

 

厚労大臣が言う、自治体警察や、地域住民などが連携して行方不明になった人を探す「SOSネットワーク」という仕組みの導入や「認知症サポーター」の講習の受講者を全国で600万人まで増やすことも必要だろうし、重要かもしれない。

だけど、認知症で徘徊を続けている人たちやその家族は今現在困っているのだ。

大事な家族であっても、家族だけでは手におえないような状況が多々あって・・・