えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

跡取り

私は兄と弟の3人兄弟。

兄が祖父母と両親の墓を護っている所謂跡取りだ。

 

今日は伯母の葬儀だった。

伯母というのは父の兄である私たちの伯父の連れ合いだった人。

その伯父はもう40年も前に亡くなっている。父も亡くなって15年になる。だから、双方の家ではもう代替わりをしているのだ。

そして、隣の県に住んでいた伯父は結婚して養子に入ったこともあり、我家との付き合いはほとんどなかった。まあ、冠婚葬祭の時ぐらいしか会う機会はなかったということだ。

伯母には子どもの時に数回会ったことがあるぐらいで、従兄弟たちにも15年ぐらい会っていないと思う。その前だって「何回ぐらい会ったことがあるだろうか・・・」というぐらいの付き合いなのだ。

 

一昨日、兄のところに伯母が亡くなったと連絡が入った。そして、通夜と葬儀の出席は兄だけでいいと。

兄は「教えておくけど、えむこはいいからね」と、私にも電話をくれた。

私も兄も殆ど付き合いはない。ないけれど、沙汰があれば兄は跡取りとして出席することになる。

こういう時「長男って大変だな・・・」と思う。

 

我家も兄が亡くなっているので、二男である夫が先祖代々の墓を護っている長男みたいなものだ。

両親の兄弟は全員亡くなったけれど、遠い親戚も何かあれば我家に連絡がくる。

そして、沙汰があればそれなりの付き合いが必要になる。

やっぱり「跡取りは大変だな・・・」と思う。

 

伯母が亡くなり、従兄弟たちにとっては幾つになっても実母には違いないのだからお悔やみを伝えるべきなのかもしれない。

だけど正直、全く知らない人という気がしてしまうのだ。

 

私は自分が死んだとき、葬式はしなくてもいいと思っている。子どもたちには「しなくてもいいけれど、残されたものの考えで構わない」と言ってある。

そして、もしも葬式を行うのならば、できれば夫と長男家族と二男。そして兄と弟だけで送ってほしいと願っている。

だから、私の感覚が異常なのかもしれないと思う。

 

で、跡取りはいつまで、どこまでのお付き合いをしなければならないのかと思ってしまうのだ。