えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

昨日の続きと留守電

昨日、振り込め詐欺らしい電話がかかってきたことを書いた。で、今日はその続きみたいなことを。

 

今日の朝刊三河版に「オレオレ詐欺で400万円の被害」という記事が載っていた。岡崎市内の70歳代の男性が被害に遭ってしまったそうだ。

29日の朝刊にも「オレオレ詐欺で900万円の被害」と載っていた。こちらも岡崎市内の70歳代の女性。

どちらも息子さんを語り、会社の金を使い込んだというものだった。そして、男性はJR豊橋駅で、女性はJR熱海駅を指定され、そこでお金を渡したという。

 

私はもう気の毒でならない。

警視庁のウェブサイトによると、平成25年度の振り込め詐欺オレオレ詐欺架空請求詐欺、融資保証詐欺、還付金等詐欺)の被害額は54億6700万円で、その他の特殊詐欺を合わせる被害の総額はなんと87億6900万円だったそうだ。

詐欺にあったというニュースを聞くと「子どもの声が分からないのだろうか」とか「何故、誰かに相談しなかったのか」と言われる。だけど、子どもだと思い込んでしまうのだ。思い込まされるという方が適切かもしれない。そして、一旦思い込んだらもう疑うことなどないのだ。人に相談できないのは、その内容が人に話せることではないからだと思う。親の気持ちはそういうものだから、詐欺師たちに狙われてしまうのだ。

 

私の場合は未然に防げたけれど、実は夫が入院中の2011年2月にも同じような電話があったのだ。しかも2回も。

その時と今回の違いは、夜中に電話があった時「母さん・・・」と言われ、名乗らなかった相手に私の方から二男の名前を言ったこと。携帯電話が壊れた理由。妊娠させた相手が怖い人の奥さん。後は全く同じだった。

私は詐欺男と何回も電話のやり取りをしたけれど、二男と話していると思い込み、一度たりとも疑わなかった。しかも、初めは30分以上も話していたのにだ。

それが二男ではないと分かったのは、本物の二男から電話があったから。そして、話のつじつまが合わないことから、二男が詐欺だと気付いたのだ。

2回目はそれから1ヶ月も経たない頃で、全く同じ手口だった。で、バカだなあと思いながら騙されたふりをした。そして「1時間ぐらいしたら振込に行けるかもしれないけれど、すぐには動けない。もう一度電話して・・・」と言い、振込先の口座番号だけ聞いて、警察に通報した。それは、どこかの警察のホームページに「逮捕に協力してほしいと」と書いてあるのを読んでいたから。

テレビで刑事ドラマの見過ぎかもしれないけれど、通報すれば「逆探知をしてアジトが突き止められるかもしれない」とか、電話で入金したことを伝えればすぐに下しに行くに決まったいる。そうすれば、銀行に協力を要請し、全国どこでも引き出したところで逮捕できるのではないかと思ったのだ。

だけど、その時の警察の対応は「絶対に振り込まないでくださいね」だけだった。何だかちょっとがっかりし「逮捕する気はあるのか」と思ったけれど「まあ、そんなものかもしれないなあ」とも思ったのだ。

その後、こわくなったので、電話は着信拒否にしておいた。

 

以前、イヤなことがあったので我家の固定電話は常に留守電にしてあると書いたことがある。その理由がこの詐欺の電話だったのだ。

だから、今でも常に留守電にしてある。だけど、夜中だと緊急事態かと思い、どうしても出てしまうのだ。日中も最近では出てしまうことが多くなった。私の携帯番号を知らない親戚もあるし、携帯には電話をしない、留守電なら切るという知り合いもいる。そして、何よりメッセージがないと、誰からだろうと私自身が気になってしまうから。

 

昨日の詐欺の電話は長男の出身高校の卒業者名簿がターゲットになっていると聞いた。

兄の長男も同じ高校の卒業生で、今は東京で暮らしている。なので「もしや・・・」と思い、兄にもその情報を電話した。

兄は「我家は電話には絶対に出ないから大丈夫。留守電のメッセージを聞くだけだから・・・」だって。

そこまで徹底しなければ、また同じような電話がかかってくるだろうか。

私もこれからは固定電話が鳴っても出ずに、留守電のメッセージを聞くだけに徹しようかと思う。もうこんな電話はイヤだから。