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えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

自然な手助けのおかげ

東海地方は今日の夕方から雨が降りだし、そのまま梅雨入りするだろうという天気予報だった。我家の辺りではまだ降りはじめてはいないけれど「東海地方は梅雨入りしたと思われる」という気象庁の発表があり、今にも降出しそうな雨風が吹いている。

 

今日は水曜日。デイケアも訪問リハビリもない唯一の平日だ。 

曇っているせいで気温はそう高くないし、外出しても夕方までなら雨が降ることもなさそうだ。そう思って「散歩にでも出かけようか・・・」と、夫を誘ってみた。

 

我家の庭では萩の花が咲いている。いつも散歩で行く遊歩道にはヤマハギ、ミヤギノハギ、シロバナハギなどが合わせて200株ほど植えられている。それを眺めながらの散歩もいい。それとも、ササユリの里の方がいいか・・・

ササユリの里では今度の土・日がササユリ祭だ。その時は毎年、地元紙に記事が載り、その後は人出がすごいことになる。私一人なら行きたいと思えばまだ行く機会はあるけれど、夫と行くなら今日しかない。で、夫に選択権を渡すと、夫はササユリの里を選んだ。

 

ササユリの里は伊古部(いこべ)町の太平洋岸約3000㎡の山中にあり、3000株以上のササユリが群生している。

小高い山なので、車いすの夫は入り口からちょっと入ったところまでしか行くことはできないけれど、それでもこの景色を見ると「お~!!」と歓声をあげた。 

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今が一番いい時かも・・・

淡いピンクが優しくてとってもステキだ。

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地元の保存会の方たちや中学生が丹精込めて育てている。開花までは7年以上かかるそうだ。

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これは夫がまだ元気だった頃に描いたもの。

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一眼レフはこの時よりずっと前から買いたいと言っていたのに未だに買えないでいる。

いいカメラで写真を撮っている人がたくさんいて、また欲しい病が再燃してしまった。

 

小高い山を上まで登ると、伊古部海岸が見える。

これは去年、友人と行った時の写真。

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山の上には写真はないけれど、「鎮めの碑」がある。

安政地震(1854年)で海岸線は崩落し、伊古部の集落も大被害を受けたことから、その被害を忘れないようにと建立されたそうだ。その時の地震マグニチュード8.4だったとか。

 

山の下に下りると、海岸まで行くことができる。(これも去年の写真)

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 ササユリの里の入口から1㍍ぐらい上がったところにベンチがある。去年はそこまで車いすで上がった。そこまで行くのと、行かないのでは見える景色が違うのだ。行けば、写真ぐらいには見えるから。

だけど、たかが1㍍ぐらいとはいえ、狭いうえに木の根があるし、急坂なのでなかなか思うように上がれない。

今日も私は四苦八苦していた。すると、私よりたぶん年長のご婦人二人が声をかけて下さった。そして、さっと手を貸して下さったのだ。そして「おとうさんも連れてきてあげないとね」と言い、それ以上のこともなく山を登って行かれた。ほんとに自然に・・・

こういう時ってものすごくうれしいと思う。じわ~と涙が溢れてきそうなほどにうれしいのだ。

おかげで今日の私の一日はものすごく気持ちのいいものになった。今年も夫とササユリを見ることができた喜び以上に。