えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

家の前の公園模様

夫が中学生の頃、我家の辺りは区画整理が行われ、その余剰地でいくつかの公園が造られた。我家の前の公園もその一つのようだ。

当時、広さ2600㎡の長方形の公園は、真中で上下に二分されていた。真中のまん中には10段ほどの階段があり、その脇には子どもたちが滑り台として使えそうなほど急なスロープがあり、そのまた脇には低木の植木が植えられていた。そして、上段にはブランコと鉄棒、滑り台と小さな砂場があり、下段の方には何もないという変な公園だった。

なので、公園で遊ぶのは直ぐ近くに住む小学生と、小さな孫を連れてくるごく近所のお年寄りぐらいだった。

だけど、子どもたちにとってはこの真中で上下に分かれた変な公園は恰好の遊び場であり、孫を連れたお年寄りには目が届く安心していられる公園でもあったようだ。

それが、我家の子どもたちが小学校何年生の頃だったか忘れたけれど、とにかく小学生の頃、この公園はフラットに整備され、周りにはさくらの木が植えられ、藤棚が造られた。藤棚の下には広いベンチも。遊具はほとんど変わらず、今は滑り台と砂場、そしてブランコと動物をあしらった乗り物が隅の方に設置されている。全体の広さは変わりはないけれど、フラットにしたことで広く使えるようになり、利用範囲が広がった。

公園で火を使うことが禁止される前はバーベキューをする人たち。春は花見、夏は盆踊り。ま、大体は問題はないのだけれど・・・

夏の夜には大騒ぎをする若者たち、オートバイの爆音を轟かす若者たち、ロケット花火をしに来る人たち・・・等など、中には困ることもあるのだ。

それでも、みんなの公園だから多くの人たちに利用してもらう方が良いに決まっている。だけど、私は以前のような静かな公園の方がよかったと思ってしまうのだ。

 

で、最近の公園では・・・

午前中にはベビーカーに小さな子どもさんを乗せたお母さんがパラパラと来て、しばらく遊んで帰って行く。お友達同士のような感じではなく、1組の親子が来ては帰り、また違う親子がくるという感じ。同時に二組の親子が遊んでいても、それぞれ別に遊んでいるような気がする。

そしてほぼ毎日、70代か80代と思われる男性が手押し車を押して歩いてくる。時々、その方と話すためだろうか、60代ぐらいの男性も来る。二人はこの公園で知り合ったようで、前々からの知り合いではなさそうだ。60代の男性が来ない日には年長の方は一人で長いことベンチに座っている。

あともう一人、毎日のように自転車でやってくる若者がいる。幾つぐらいなのか分からないけれど、私には中学生か高校生ぐらいにしか見えない。私服でスポーツバッグを持っているから違うかもしれないけれど。いつも藤棚の下の広いベンチに寝転がり、スマホをいじったり、仰向けに寝ていたり・・・と、半日ぐらいいることもあるので、私はちょっと心配になってしまうのだ。

 

私はいつも、見るともなく部屋の中からとか庭からちらちらと見てしまう。だけど、今日の午前中は雨が降っていたので、当然のこと誰一人として公園にくる人はいなかった。

で、私は「手押し車の男性はどうしているだろうか。自転車の若者は・・・」と、何だか気になってしまった。

 

 昼少し前から、雨は上がり青空が見えはじめた。

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 でも、今日は押し車の男性も、自転車の若者も、公園に来ることはなかった。

それぞれに、それぞれの居場所はあるのだろうか。来なかったと言うことは大丈夫なのだろう・・・ 特に自転車の若者。

私にとっては全く知らない人であり、話したわけでもないのに、勝手に想像し、勝手に心配しているのだ。そんなことを知れば迷惑だと思われるのかもしれないのに。

 

 雨上がりの庭で、アジサイが色づき始めた。

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 夕方からは、平日ならば近くの学童保育の子どもたちが指導者に連れられて大勢で遊びに来る。

だけど、今日は土曜日。子供会で大会でもあるのか、午後からは子どもたちがキックソフトの練習をしていた。役員らしき大人と一緒に。

その子どもたちが帰ると、今度はもう少し大きい子どもたちがソフトボールをしていた。もう、小さい子どもさんはいないからいいけれど、金属バットで遊具の方に向かってボールを打っていた。ま、ソフトボールなので遊具の方までは届かないとは思うけれど。

今日は夜になってからは静かになった。

もう少し、暑くなれば土曜日の夜は中高生ぐらいの子が何人かのグループで遊びに来るだろう。

 

明日は日曜日。また平日とは違った人間模様が見られそうだ。

私は暇人とはいえ、ずっと見ているわけではない。だけど、楽しそうな親子連れを見ていると、昔の自分と重ね合わせて見てしまうのだ。そして、何だかほほ笑ましくなってくるのだ。