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えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

いただいたビワの実

昨夜の7時過ぎに玄関のチャイムが鳴った。

我家では、そんな時間にチャイムが鳴るのは訃報の至急回覧の時ぐらいしかない。

「誰かお亡くなりになったのだろうか・・・」そう思いながら返事をすると、ご近所のS子さんだった。

 

我家の辺りは区画整理をした後、新しい住人がどんどん増え、それ以前からの住人はほんの僅かになってしまった。

S子さんの実家はその中の1軒。彼女は結婚して苗字が変わったけれど、実家のすぐ前に家を建てて住んでいる。だから、やっぱり昔からのご近所さんという間柄だ。そして、私たちと同年代でもあるので、家に上がり込んで話すようなことはないけれど、親しくさせてもらっている。

 

そのS子さんが庭でとれたビワの実を持って来てくれたのだ。

しかも葉っぱ付きで、こんなにたくさん。

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S子さんの家の敷地はかなり広く、ビワの木も杏の木もスモモの木もある。去年は変な気候だったせいで、ビワと杏が同時に収穫となり、一緒にいただいた記憶が甦ってきた。

 

私は子どもの頃から果物が大好きだった。だけど、今は年金暮らしで、しかもまだ満額支給には至っていない。なので、副食にならない果物はスーパーに行っても見ないように通り過ぎ、 極力買うのを控えている。だから、こんなに箱いっぱい、しかも木で熟した甘くておいしいビワの実に私は大感激をしている。

 

夫はというと・・・

夫も果物は大好きだ。だけど、それよりこの葉っぱ付きのビワを見ると、どうも食欲よりも絵心がそそられるようだ。箱から出しては眺め、眺めてはまた向きを変えて・・・と、何度も何度も手に取っていた。

それで、私が「絵を描くの?」と聞いてみると、にこっと笑って頷いた。

だけど、昨日はもう遅く、絵を描くだけの時間がなかった。それで、今日描くことにして床に就いた。

 

で、今日は予定通り、午前中から描き始めた。だけど、何枚描いても思うように描けないようで、手が止まってしまった。

私は夫が自分から描きたいという気持ちになっただけでも十分嬉しいと思っている。

上手い下手というよりも、筆を使い、絵の具を使って描けることがうれしいのだ。だけど、本人にとってはそれではダメみたいで、気に入らないと破ってしまう。ま、それも認知面が回復してきた証拠のようなものかもしれないけれど。

 

今日は絵の完成には至らなかった。だけど、刺激としては十分だったと思っている。とはいえ、気に入った絵が描ければもっと充実した気持ちを味わうことができるはずだ。なので、いただいた葉っぱ付きのビワの実はもう少しそのままにしておこうと思う。明日は一日デイケアだけれど、火曜日の午後か水曜日にはまた描けるかもしれないから。

そして、もしも気に入ったように描けたならば、ご近所でも切手を貼って絵手紙を出そうと思っている。