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えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

シャワー浴でさっぱり

梅雨が明けてからというもの、暑い日が続いているけれど、夫は倒れてから自宅で入浴することができないのだ。

退院当初は訪問入浴を依頼していたけれど、今はデイケアに行った時に施設で入浴をしてくる。デイケアの施設は浴槽も大きいし、洗い場も広い。そして車いすのまま入浴できる設備もある。だからゆったりと湯船につかることができるのだ。

だけど、通所しているのは週2回だけ。それ以外の日には私が熱いタオルで体拭きをしている。だけど、こう暑くなるといくらエアコンをつけた部屋にいてもじわじわと汗が滲んでくる。

 

 夫が回復期リハビリ病院の退院を間近に控えた頃、我家に受け持ちPT(理学療法士)とOT(作業療法士)が付き添って外出してきた。退院後スムーズに生活ができるようアドバイスをするためだ。ベッドの位置、トイレの方法など等。

その時、自宅では入浴もシャワー浴も無理だろうと言われた。それで、初めは訪問入浴を依頼したのだ。

 

4月の初めに退院し、6月に入った頃、暑くなったら自宅でシャワー浴ができないものかと考えるようになった。で、訪問リハビリのPTに相談した。

訪問リハビリは生活リハビリだから、我家のお風呂を確認し、一緒に方法を考えてくれた。浴室までどういう方法で行くのか、脱衣場からどうやって洗い場に入るか。どの位置の手すりをどう利用したらいいか、シャワーチェアーは・・・と。

それで、退院して初めての夏から何とかシャワー浴を始めることができるようになった。だけど、装具も着けていない足で立つのは大変。立ち上がる時にはいつもズボンのウェスト部分を持って介助しているのだけれど、裸なので持つところはない。そして脱衣場と浴室の間には10㌢ぐらいのタイル部分を越えなければならないのだ。その上、夫は恐いのか、私の言う通りにはしてくれない。だから、ほんとに力仕事だった。

 

去年は退院後2年目の夏。7月9日にシャワー浴を開始した。

初日はやっぱりうまくいかず、シャワーヘッドを落として割ってしまった。それでも毎日続けていると、お互いが徐々に慣れ、多少は上手くなった。だけど、毎日がぐったりするぐらいの力仕事だった。それでもシャワーを浴びた後の夫の気持ち良さそうな顔を見ると、それだけで頑張ろうという気力がわいてきたのだ。

 

今年も6月ごろからいつシャワー浴を始めようかと考えていた。

シャワー浴を始めるためには、先ずはお風呂場の大掃除をして、シャワーチェアーもきれいに洗い直さななければならない。夫は結構きれい好きなので、汚れていると姑のように指で指摘するのだ。それに、始めるとなると私にはそれなりの覚悟がいるのだ。

 

今日は多治見では最高気温が39.3℃を記録したとか。私の住む街でも34.0℃だった。もう異常としか言いようがないぐらいだ。

こんな日はやっぱりシャワー浴をしたいだろうと思ってしまう。それで夕食後「シャワーを浴びる?」と聞いてみた。初めは首を横に振ったけれど、しばらくするとお風呂場の方を指さした。それは「シャワーを浴びる」ということだ。

で、去年よりはかなり遅くなったけれど、今日からシャワー浴を開始した。

 

今年は初日からものすごく上手に浴室内のシャワーチェアーに移動することができた。夫は恐がることも躊躇うこともなく、私の言うとおりにできたのだ。これはやっぱり認知力が回復した証拠だと思う。

だから私も力仕事だと感じることもなく、楽にシャワー浴の介助ができた。そして頭の先から足の爪の先までキレイに洗い、夫はものすごくさっぱりした。私はそれでも汗だくには違いないけれど。だけどやっぱりうれしかった。

これからはデイケアの日以外は毎日シャワー浴をしよう。夫の嬉しそうな顔を励みに、涼しくなるまで頑張ろうと思っている。