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えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

すぐにでも飛んで行きたい

兄の長男である私の甥は今年35歳。我家の長男より2歳年下で、二男と同じ年だ。

その甥が2歳の頃、ネフローゼを発症した。小学校に上がる前には完治したのだけれど、当時はなかなか治療効果が得られず、兄も兄嫁のYちゃんも1歳年下の甥 もそれぞれに大変な思いをした。

 

兄は仙台の大学に進学し、そこでYちゃんと知りあった。大学を卒業した兄は東京で就職。そしてYちゃんと結婚した。

数年間、東京で暮らした後、兄はYちゃんと一緒に地元に戻った。その時にはまだ子どもは生まれてなく、Yちゃんは上の子を妊娠中だった。

当時、実家の母は亡くなった後で、実家には父と祖母が二人で生活していた。だけど兄たちはスペースの関係でそこには入らず、車で10分ほどのところにある借家で生活を始めた。そこは我家からも同じぐらいの時間で行けるところだった。

 

兄の家では、地元に戻って数カ月後に最初の子どもが生まれ、その1年7か月後に2人目が生まれた。Yちゃんにとって、知っている人が誰もいない土地での生活は兄だけが頼りだったようだ。もちろん、私はできる限りのことをしたいと思っていた。だけど兄が「えむこに手伝ってもらえばいい」と言って私に頼ることをYちゃんはイヤなのではないかと感じていた。Yちゃんと私は仲が悪かったわけではないのだけれど。

 

そんな中で甥は発病した。

朝、Yちゃんから「〇〇(長男)の顔が浮腫んでいて普通じゃあない。大きい病院に行きたいから一緒に行ってくれない?」と電話があった。我家の息子たちは二人とも保育園に行った後だったので、すぐに車で迎えに行き、病院へ同行した。

私は甥の顔を一目見ただけで「これは腎臓だ」と思った。私が思った通り、病名はネフローゼと言われ、即入院となった。それで、その日はまだ1歳にならない下の甥を私があずかった。でも、翌日からは病院の理解もあり、Yちゃんは長男に付き添いながら、下の息子とも病院で過ごすことになった。私としては、あずかってあげたかったけれど、Yちゃん自身がそれを希望したようだ。ほんとは兄に見て欲しかったようだけれど、兄は会社を休めなかったから。

私は、二人が少しでも心身ともに楽になるように協力したかったけれど、頼まれたことだけ協力し見守ることにした。あらゆる神さま、仏さま、ご先祖さまに甥の完治を祈りながら。

 

そんなある日、下の甥が水疱瘡にかかってしまった。ネフローゼの治療はステロイド薬を使う。上の甥に水疱瘡がうつると重症化し、命が危険にさらされるのだ。で、二人の子どもを一緒にしておくことができず、下の甥は水疱瘡が完治するまで我家であずかることになった。

そのころ、Yちゃんはものすごく辛い思いをしていた。慣れない土地での上の子どもの病気。そして病院での不自由な生活。しかもなかなか治療効果が見られない。その上、下の子どもとも離れなければならない状況だったのだから。

だけど、完治した今だから言えるのだけれど、困った時に助けてくれる兄以外の人がいて良かったんじゃないかと思っている。私のことだけれど。

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この間、長男のところの2歳になる下の孫が大変な病気にかかり、入院したと連絡が入った。発熱が続き近医にかかっていたけれど、他にも症状が現れたので診断がつき、大学の系列病院に紹介され、入院になったということだった。

その病気、最近では免疫グロブリンの大量投与療法が行われるようになり、死亡率はかなり下がった。重度心疾患の後遺症が残る率も1割ぐらいに減少した。だけどそれらはゼロではないのだ。それで治療経過をみながら、心臓の検査を行い、最低2週間は入院が必要なのだという。

私は看護師時代、小児科外来の経験が合わせて4年ぐらいある。その間、同じ疾患の患児を何人も見て来た。心臓に後遺症を残し、何年も外来フォローをしている子どもも多い。だから、心配してもどうにもならないと分かっていても、心配でならないのだ。

入院中の下の孫はもちろんだけど、長男も、嫁も、上の孫も大変な思いをしているのではないかと思うと、胸が張り裂けそうになってくる。

だけど、顔を見に行くこともできず、何か手助けをしてあげたくてもそれもできず、あらゆる神さま、仏さま、ご先祖さまに祈る事しかできないでいる。そんな自分がほんとに情けないというか、歯がゆいというか、遣り切れない気持ちでいっぱいだ。それでも祈ることしかできないのだけれど。

 

長男家族は11月にはアメリカで暮らす予定だ。来週ぐらいに長男が一旦出張として2週間ぐらい渡米し、10月末には先ずは長男が、11月中旬には家族全員が渡米することが決まっていた。だからもう10月末で今の住まいは解約してある。そして11月初めから中旬までは彼女と子どもたちはこちらの実家で過ごす予定になっている。引越しのこともあるだろうけれど、何とかみんなで頑張ってほしいと願っている。こちらに来れば、ご両親もいて、みんなで助けてあげられると思うから。

 

私は毎日「一日も早く、後遺症が残ることなく完治しますように・・・」と、仏壇に手を合わせてお祈りしている。もちろん今日も祈っていた。ほんとはすぐにでも飛んで行きたいのだけれど・・・

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お隣からのこぼれ種で咲いたコスモス。

こんなコスモスの花にさえも、孫の回復をお願いしている。