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えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

贅沢な一日

我家の日曜日の朝はEテレ日曜美術館で始まる。

夫が起きている間にテレビを観ることは滅多にないけれど、この番組だけは夫が好きな番組だということもあり、倒れる前からほとんど見ている。リアルタイムで見ることができない時のために、毎週録画も欠かさないほど好きな番組だ。内容によっては全く興味を持てない時もあるけれど。

 

先月22日は『文明開化の光と影 ~小林清親「東京名所図」~』だった。

小林清親は江戸生まれ(1847~1915)、今年没後100年だそうだ。清親は明治9年、江戸からの変貌を遂げた東京風景を、光と影の表現に工夫を凝らした木版画として発表。光線画と言われた。西洋風の表現を意識した清親の絵は、江戸の伝統を受け継ぐ彫師や摺師たちの素晴らしい職人技によって、明治の新しい浮世絵になった。風景のほかにも、花鳥や生物を題材に新鮮な作品を次々に手がけ、一躍人気絵師になったという。

清親は東京のあちこちを歩いて、さまざまな季節、さまざまな時間の風景を水彩スケッチで描き、水彩画そのままの版画を作ろうと試みたそうだ。

番組で紹介されていた版画も西洋画のようにほんとにリアルなものだった。

夫は時々声を上げ、テレビに見入っていた。

 

「没後100年だったら、きっとどこかで展覧会を開催しているだろう」そう思い、見終えてから調べてみた。すると、今月22日まで静岡市美術館で開催中だと分かった。しかも静岡市美術館はJR静岡駅から地下道を通って徒歩3分。たとえ雨が降っても駅からは濡れることなく行くことができるそうだ。

「それなら行ける。行きたいね。行こうか・・・」と言うことになり、念願かなって今日行ってきた。

 

先週からお天気を随分心配していたけれど、昨日の雨も朝には上がり、ありがたいことにいいおお天気になった。そして、夫のお通じも出かける前にめずらしく済み、安心して出かけることができた。

 

9時20分ごろ家を出発。駅の隣の駐車場に車を止め、駅に着いたのは30分以上前。

そして、1年ぶりに新幹線に乗った。ホントは在来線が好きだけれど、新幹線に乗るのだってうれしくて仕方がないのだ。

こだまは停車時間が長いものだから静岡までに53分かかるけれど、やっぱり早い。車窓から浜名湖を眺め、天竜川を超え、大井川を超え、あっという間に静岡に着いた。浜松から掛川のあたりでは山頂しか見えなかったけれど、雪をかぶった富士山の頂も見ることができ、気分はもう最高だった。

 

展覧会はもちろん、テレビで観る 以上にすばらしいものだった。

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どう良かったのかはうまく表現できないけれど、やっぱり原画はいいとしか言いようがなく、どの作品にも 見入ってしまった。

 

これは購入したポストカード。

実際は10枚購入。友人に出すように同じものも購入したので8種類。

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夫は図録よりこれが欲しいと言うので版画芸術も購入。

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これなら地元の本屋さんでも買うことができる思ったけれど、すぐに見たいだろうと持ち帰った。

 

写真はないけれど、昼食は美術館に行く前にデパートのレストランで済ませ、帰りは美術館のあるビルの地下街でコーヒーを飲み、スウィーツを食べた。

 

新幹線を使って絵を観に行き、おいしいものを食べてくるなんて、何て贅沢なのだろう。でも、しあわせな1日だった。