えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

命日に想う

3日の日曜日は夫の兄の命日だった。そして今日は義母の命日。

義兄が亡くなったのはもう40年も前のこと。義母は4年が経つ。

 

義兄が亡くなった時、私はまだ夫と結婚していなかった。でも、以前にも書いたことがあるけれど、義兄は私の兄と中・高の同級生で同じ部活だった。大学に進学してからはお付き合いはほとんどなくなったけれど、それまでは我家にも何度も遊びに来たことがあった。だから同級生の夫より義兄の方を先に知っていた。そうはいっても私と個人的に話すことはなかったけれど。

 

我家は所謂本家という立場だ。だから仏壇の繰り出し位牌には何代も前のご先祖様のお位牌が入っている。でも、私が知っているのは夫の両親と義兄だけ。夫の姉や弟にとっても両親と兄弟は大切な人。だからというわけではないけれど、両親と義兄の命日にはお墓参りに行くようにしている。今は夫と二人で行くのは大変なので、命日近くの夫のデイケア日に一人で出かけるようになった。で、今年は4日の月曜日にお墓参りに行ってきた。

 

5月に入ってから、私は毎日のように庭仕事をしている。夫が家にいる日は草取りだけだけれど、デイケアの日には草取り、芝生剥ぎ、地面に植えてあるアロエを鉢植えにするために扱いだり、芒を扱いだり、一部を花壇にするための下準備をしたりで、たぶん3、4時間ぐらいは庭にいると思う。合間には歯医者さんに行ったり、友人とランチにも行っているけれど。

 

庭にいると、いつも義母のことを思い出す。

義母は草花が好きで、いつも花に囲まれ、幸せそうに眺めていた。そして義母が庭の管理をしていたころは小さな草1本もないきれいな庭だった。私のように「頑張って草取りをするぞ」というようなことはなく、庭に出るたび1本、2本と取っていたからだと思う。洗濯物を干しに出た時に取る。回覧板を回しに行きながら取る。水やりをしながら取る。という具合に。だから草が成長する間もなかったのだ。

 

私は山野草のような地味な花が好きだけれど、義母はきれいな花が好きだった。

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アヤメも好きだった。

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白のアヤメも。

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これはカンゾウなのかキスゲなのか・・・

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義母はボウフラが湧くといって、水を溜めるのは嫌いだった。

だけど、夫と私はそれを承知の上でこういうことを楽しんでいたのだ。イヤな嫁だ。

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ここには時々ハトが水を飲みにやってくる。

ミニスイレンを植え替え、水をきれいにし、しばらくしたらメダカを買ってくる予定。今までのメダカは冬の間に死んでしまったからね。

 

まだまだやらなければいけない庭仕事がいっぱいある。

命日の今日、「いつまでたってもお義母さんのようなきれいな庭にはならないけれど、草取り頑張っていますよ」と、夫とともに仏壇に手を合わせた。