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えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

介護認定調査を受けて思う

今月の初旬、夫の介護認定調査があった。

 

はじめて介護認定調査を受けたのは回復期リハビリ病院に入院中だった。

4人部屋で同室だった方の中に、夫と同じように脳出血で倒れ、右半身マヒと失語症が残った方がいた。その方の障害のレベルは私には夫と同レベルに感じられた。マヒの程度も失語症の症状も。二人ともベッドから起き上がるのも、車いすに移動するのも今以上に介助が必要だった。言葉の方も、今では「お」と「な」と「ん」という単音は発声できるようになったけれど、当時は二人とも「うー」と言うような唸り声が出るだけだった。ただ、その方には胃ろうがあった。もう口から食べるようになっていたので使ってはいなかったけれど、まだ閉じてはなかったのだ。

 

その方は夫より1か月ぐらい前に倒れたので、介護認定調査も夫より1か月ぐらい前に受けた。そして結果は「要介護5」だった。

だから、夫が介護認定調査を受けたとき、結果はその人と同じか、良くても4だろうと思っていた。でも、夫は「要介護3」だった。結果に不服があったわけではないけれど、2段階の違いは何だったのだろうと考えてみた。で、もう使うことがなかったとはいえ胃ろうの有無の違いだろうと自分を納得させた。

 

2回目の介護認定調査は2年後に行われた。夫はほんの少しだけ良くなったような気がしていたけれど、日常生活におけるほとんどの動作に介助が必要な点では変わりがなかった。ただ、介助の力量は減っていたかもしれない。

それなのに結果は「要介護4」だった。聞き取り調査においては正しく伝えたつもりだ。だから、なぜ介護度が上がったのだろうかと考えてしまった。もちろん、不服だというわけではなく。まあ、調査員の感じ方もあるだろうし、はじめの「要介護3」が厳しかったのだと思えなくもないが。

 

今回は3回目だった。私にとっては夫の介助量は前回とほとんど変わりはない状況だと思っている。聞き取り調査も同じように正しく伝えたつもりだ。だけど、今回の調査員は「ご家族が低く申告することがあるのでベッドからの起き上がりを見せていただくことになっています」と言い、夫の起き上がる状態を実際に見て行った。

 

いくら私が変わりないと思っても結果はどうなるかわからない。もしも「要介護2」になると、今受けているサービスが受けられなくなるかもしれない。そう思うと結果が出るまで心配でならなかった。「要介護2」の判定が出れば、その時はサービスを減らせばいいだけだと思いながらも。

 

今日、その結果が封書で届いた。

ドキドキしながら封を開けると「要介護4」だった。今までと変わりない結果に一安心しながらも「変わりがないのだから当たり前か・・・」とも思った。

 

夫が倒れて6か月が過ぎた時、身体障害者手帳と障害者年金の申請をした。

手帳を申請するための診断書には「再申請の必要なし」と書いてあった。つまりは症状が固定し、もう回復の見込みはないということだ。症状が回復する見込みがある人は期間は忘れてしまったけれど、何年かごとに再申請の必要があるのだ。

障害年金を申請するための診断書も然り。「症状は固定し、回復の見込みなし」と書いてあった。ただ、障害年金の方は65歳の時点で再度診断書の提出が必要で、変わりがないと判断されれば、あとは死ぬまで障害年金は支給される。

 

介護認定調査は通常2年毎に行われる。状態が悪くなった場合にはそれ以前でも申請すれば再調査することは可能だけれど。

夫の場合、悲しいことだけれど「回復の見込みはない」と医師が診断している。もちろん諦めたわけではない。だけど画期的に良くなることはない。それが事実だ。それなのに医師が「今後も良くならないだろう」と判断した人まで2年ごとに介護認定調査を行う必要があるのだろうか。

調査には人員も労力もお金も必要だ。介護保険のサービスを使う人は様々だけど、有り余った財政の中で行っているわけではないのだから、一律に調査しなくてもいいのではないかと思うのだ。