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えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

うれしい誕生日になってよかった

今日は夫の誕生日だった。

倒れてからまだ5年にはならないけれど、5回目の誕生日を迎えることができたのだ。

この年になると誕生日などもうどうでもいいようなものだけれど、ここまで回復した夫だからやっぱり祝ってあげたいと思う。

 

で、昨日から「誕生祝をするからお昼にお寿司を食べに行かない?」と誘っていた。家から徒歩圏内にあるおすし屋さんには車いす用のトイレがある。そこなら安心して出かけられると思ったのだけれど、返事はNoだった。今日も早い時間にお通じが済んだのでもう一度誘ってみた。だけど返事はやっぱりNoだった。

 

それなら自分で作ってあげればいいのだけれど、そこは横着者の私のこと。思うように動けないのをいいことにして、夫がお昼寝中にお魚がおいしいスーパーまで行き、ちょっと豪華なお寿司を買ってくることにした。そこのならパックのお寿司でもちょっといいお皿に盛り付ければ上等だ。しかも夕食は横着ができるし。

 

それなら

「プレゼントもないし、外食にも行かないのなら、その代わりに清潔行為のフルコースをしてあげようか」と、夫に言ってみた。すると、夫はにこっと笑い、うれしそうに頷いた。時々はやっていることばかりなんだけれど。

 

まずは爪切り。次は歯磨きを自分でしてもらった後に髭剃り。そして洗髪。洗髪の時に石鹸を使って洗顔。最後に手浴。足浴がないからフルコースではないか・・・

でも、自分ではできないことばかりだから、どれもすごく気持ちが良かったみたいで喜んでくれた。

 

それからもう一つ。

この間、ホームセンターでメダカを買ってきた。メダカはうまく育てればどんどん増えるというのだけれど、我家は数年で絶えてしまっている。だから、夫が元気なころから数年ごとにメダカを買い、外のスイレン鉢に入れて楽しんでいた。

 

今回はスイレン鉢ではなく、甕に入れて窓の下に置いておいてみた。

でも、窓を開けなければ見えない位置だったので、窓を開けなくても夫がいつでも見ることができるように位置にずらしてみた。

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夫の目線でも、もう少し下までは見えると思う。

 

甕の位置をずらしたとき、夫は「おー!! おー!! おー!!」と声をあげて喜んでくれた。大喜びしてもらえるとやった甲斐があるというものだ。メダカはいつまで眺めていても飽きないから「これも今日のプレゼントにしておこう」なんて思ったりして・・・

 

そして、夫にとってうれしかったことがもう一つあった。

3時過ぎ、夫の高校時代の友人が奥さんと一緒にまるでサプライズのように来てくれたのだ。夫の友人ではあるけれど、結婚以来40年近く、私も奥さんもいつも一緒にお付き合いをしているので、私にとっても友人みたいな間柄だ。

 

友人が住んでいるのは岡崎市。我家からだと車で1時間ぐらいはかかる距離だ。それなのに、こうしていつまでも気にかけ、しゃべれなくなっても来てくれる。そんな友人がいるということはものすごく幸せなことであり、ありがたいことだと思っている。

奥さんは14年前にお母さんが脳出血で倒れ、今も弟さんたちとともに介護を担っている。だから介護の先輩でもあり、私にとって思いが通じる人でもあるのだ。

 

夫は懐かしい話に声を出して笑い、友人は「孫の写真を見せてあげる」とスマホを取り出し夫に持たせ、触らせてくれた。その上使い方まで教えてくれ、しばらく自由にいじらせてくれた。すると、にこにこしながらほんとうにうれしそうな顔をして指で写真を動かし、拡大したり、縮小させたりして楽しんでいた。

友人はその姿を見て「使えそうだから画面が大きいipadがいいかもね」と。

奥さんは「リハビリを兼ねてスマホにしてみたら 」と。

私も「どっちも欲しいなあ・・・」と。

本人はみんなの言葉に頷きながらにこにこ状態。

私はipadスマホも欲しいけれど、買うかどうかはまだまだ考え中。

だけど、今日は夫にとってうれしい誕生日になったことだけは間違いないと思っている。

よかった、よかった。ほんとうによかった!! うれしいことがいくつもあって・・・

 

おまけ

しばらく前に撮ったネジバナの写真。芝生の中でまだきれいに咲いている。

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