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えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

義父と花梨のこと

今年もまた庭の小菊が咲き始めた。

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義母がまだ元気で庭仕事をしていたころ仏様用にと育てていたものだ。

一気に咲いて、一気に終わってしまうから仏様にあげられることはそう何回もないのだけれど、それでも毎年植え替えたり、株分けしたりして大事に育てていたように思う。

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義母が庭仕事ができなくなり、夫が倒れてからというものは放ったらかし状態だ。

それにもかかわらずこうして毎年花を咲かせてくれている。

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咲き始めると、先ずは仏壇にお供えする。

そして、お墓用に仕立ててお墓参りに行く。

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今日は義父の命日だ。

水曜日に行く予定だったお墓参りはめまいで1日延ばし、昨日行ってきた。

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義父は明治45年生まれ。

その年代の男性にしてはスーパーへ買い物に行ったり、雨が降れば洗濯物を取り込み、ごみ出しも行っていた。買い物に行くのは義母が車はもちろんのこと自転車にも乗れなかったからだそうだ。やらなかったことは料理を作ること、洗濯物を干すことぐらいで、庭仕事も義母の言うとおりにまめまめしく動いていた。

 

義父は若いころ腎臓を患い、医師から匙を投げられたそうだ。

それが人から勧められ花梨を煎じて飲んだところ、その利尿作用で医師も驚くほど回復し命が助かったというのだ。花梨は咳止めに効果があると言われているけれど、利尿作用があるとは聞いたことがない。だけど、義父は花梨に助けられたと口癖のように言い、常に乾燥させた花梨を手元に置いていた。

だから庭にも花梨の木があり、それはそれは大切にしていた。義母が花梨の木の下に花を植えようものなら引っこ抜いてしまうほどに。

 

義父の花梨は夫もとても大事にしていた。そして体調が悪い時には義父と同じように花梨の実を煎じて飲んでいた。効果があったかどうかは分からないけれど、体に害があるものではないし、私は「信じる者こそ救われる」と言いながら遠巻きに眺めていた。

けれど残念なことに、義父が亡くなって10年ぐらいしてから幹に虫が入り枯れてしまった。花梨の花はとってもかわいらしくて私も好きだったのだけれど。

 

今ではスーパーに花梨の実が並ぶことがある。今年はまだ見ていないけれど、今度見つけたら1つ買ってこようと思っている。硬い実を切るのは大変だけど、天日干しして夫に煎じて飲ませてみようかと。何かの効果を期待するわけではなく、ただ単に水分摂取の目的だけで。おいしくはないけれど、たぶん喜んで飲むと思うから。水分摂取量が少ない時には最適な飲み物になりそうな気がしてきた。

義父の命日にこんなことを思い出し、偲んでいる。