えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

些細なことがうれしくて

このところ、些細なことばかりだけれど、うれしいことがあったかと思えば、残念なことが起こり、またうれしいことが重なり、落ち込むことがあり・・・と、何やら気持ちが忙しかった。

 

落ち込んだことはこの間書いたこと。残念なことは夫の銀歯が取れてしまったこと。このことはまたの機会に書くとして、うれしかったことは3つもあった。

一つは、元同僚から絵ハガキが届いたこと。

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同僚と言っても、たぶん私より一回り以上若いと思う。私が主任に昇格し、外科病棟に配属された時のスタッフだ。仕事ができる切れ者で、自分にも厳しかったけれどスタッフにも厳しかった。一緒の部署で勤務したのは2年間。その6年後、私はあることを立ち上げるための部署に移動した。そこは上司と私の2人だけの部署で、かなり大変な仕事だった。一年間で業務を立ち上げ、それが軌道に乗ったのち、私は病棟へ移動した。その部署に後任として移動になったのが彼女だった。それから共通する思いがあって彼女からいろいろ相談を受けるようになった。私が退職してからも仕事に絡んだ個人的なことで時々メールで助言を求められた。

 

 そんな彼女が東京に出張に行き、スカイツリーにも寄ってきたそうだ。そこでこのはがきを見つけ、きれいだったので私を思い出して買ってしまったのだとか。

私が絵ハガキが大好きだということを知ってのこと。そして「一緒にランチでもしたいですね。いっぱい話がしたいです」と書いてあった。

 

 退職してもう5年も経つというのに、こうしてきれいな絵ハガキを見ただけで私のことを思い出し、そのはがきを買って出してくれるなんて、何とうれしいことだろうか。

 

二つ目も元同僚から絵ハガキが届いたこと。しかも3枚も。

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彼女は私より4歳年下。一度も同じ部署で勤務したことはないのだけれど、入職2年目に元上司を通じて知り合い、それから親しくなった。もう20年以上のお付き合いだ。彼女とは退職してからも時々ハガキのやり取りをしていて、いつも私好みのステキな絵ハガキを送ってくれる。今回はさだまさしさんのコンサート会場で買ったという「長崎ピースミュージアム」のハガキ2枚と上手に写せなかったけれど塚越寛さんのニシキギの写真。

 

実は、彼女とは8月末に2年ぶりに会うことができた。ランチをし、お茶を飲み、それはそれは楽しいひと時を過ごした。そして、そのあとすぐに彼女からステキな絵ハガキが届いた。いつもならすぐに返事を書いて投函するのだけれど、返信する絵ハガキも切手も選んであったにもかかわらず、なかなか出せないでいた。そうこうしているうちに2か月以上が経ち、今回のハガキが届いたのだ。内容は何気ない日常のことのほか、夫に対する気遣いも忘れず、いつもながら温かい気持ちにさせてもらえる。

 

ハガキに限らず、手紙というものは差し出す相手のことだけを思いながら書くもの。だから最高のプレゼントだと思っている。こうして残念な気持ちになった時や、落ち込んだ時にも私の気持ちを引き上げてくれ、元の自分に戻してくれるのだから本当にうれしく、ありがたいと思う。

 

三つめは友人がたくさんの野菜と手作りこんにゃくをおすそ分けしてくれたこと。友人の友人が自分で作った野菜を送ってくれたそうで、その半分ぐらい私にくれたのだ。

写真はないけれど、八百屋さんやスーパーにも置いてないような大きくて立派な白菜を丸ごと1玉と、サトイモ。しかもスーパーで売っている袋入りサトイモの3倍ぐらい。それにネギがひと縛りと、葉っぱが付いた大根1本と、手作りこんにゃく2玉だ。その手作りこんにゃくが絶品で、あっという間にお刺身で食べてしまった。

 

後はうれしかったことというわけではないけれど、私の息抜き。

この間、出かけたついでに無性に歩きたくて、向山公園に寄った。

私は遠くまでは出かけられないけれど、近くの公園でも今に時期は紅葉がきれいなところが多く、十分楽しむことができる。

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公園内には大池があり、真ん中には橋が架かっている。そして、池の周りはぐるっと散歩できるようになっている。

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反対側は大型スーパーがあり、景観は良くないので写真はこちら側だけ。

カモがたくさん泳いでいる。

この池はあんまりきれいとは言えないけれど、カワセミがいると聞く。私は来るたびに探してみるけれど、残念なことに一度もお目にかかったことはない。どこにいるんだろう。本当にいるんだろうか・・・

 

池の袂にはつがいだろうか、仲良く並んで話をしているようだ。

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もう桜はすっかり裸ん坊。

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ぐるっと一周でどのぐらいだろう。大した距離ではないけれど、それでも 歩いていると何だか身も心も軽くなるような気がして気持ちがいい。そして、これでまた頑張れるような気がしてくる。

些細なことで残念な気持ちになったり、落ち込んだりもしたけれど、うれしいこともたくさんあった。

こうして一週間が終わり、また新しい週が始まる。そしてあっという間に一年が終わり、一生も終わるのだろう。些細なことがうれしいと思いながら暮らせるのなら「それも悪くないなあ」と思えてくる。