えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

今日も概ねいい一日でありがたい

この間の土曜日は父の誕生日だった。

亡くなってからもう15年も経つけれど、誕生日と命日には必ず父のことを思い出す。もう涙を流すことはなくなったけれど、本当はその日だけでなく、折に触れ思い出している。そして、思い出すとお墓参りに行きたくなってくる。

 

今日は祝日だけど、夫はデイケアに出かけた。

空を見上げれば今にも雨が降り出しそうなお天気だったけれど、天気予報では3時ごろから雨が降り出すという予報。雨が降り出す前に庭仕事もしたかったものだから一仕事をしてからお墓参りに行くことにした。

お墓のお花を買うときはいつもだったら隣市のJA産直店まで行っている。だけど今日は寄り道がしたかったので、車で10分もかからない一番近くのJAのお店で買うことにした。

 

道中には岩田運動公園がある。公園入口にあるイチョウ並木がもうそろそろ見頃かもしれないと思い、歩きたかったということもあり、ちょいと寄り道をした。

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まだ真っ黄色というほどではないけれど、まずまずの紅葉だ。

左手にはテニスコート、右手にはサッカー場、その奥には野球場がある。今日はどこも試合中で賑やかだった。

 

正面は古墳ではないけれど、こんもりと盛り上がっている。そして、木々はもう冬木立。

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この向こう側には水神池があり、その周りはランニングコースになっている。

この池も昔はもっときれいだったような気がするけれど、最近は何だかちょっと残念な気がしている。それでもカモは毎年やって来て気持ちよさそうに泳いでいる。

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水神池の周りをぐるっと一回りしてからJAのお店へ向かい、お花を買った後はお墓参りに向かった。

 

お墓参りを済ませ、家に戻るともうお昼間近だった。

一人で食べる昼食はいつも質素なものだけれど、今日は自分のために肉入り、野菜たっぷりの焼きそばを焼いて食べた。そしてデザートに柿まで食べてしまったものだから、お腹ははち切れんばかりにパンパンになった。

 

ちょっと食べすぎてしまったし、最近は膝の調子も良くないものだから、午後からは近場を散歩することにした。

 

今日は川沿いを歩くコース。こんな道をどこまでも歩く、歩く、歩く。

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川のせせらぎを聞きながの散歩は心がとても落ち着いてくる。

この川でも7、8年前にはカワセミをよく見かけた。だけど、最近は全く見ることがなくなってしまった。私が進んでいる方の土手に住処があると聞いていたのだけれど、いなくなってしまったのだろうか。残念でならない。カワセミを追っかけるように歩くと、散歩の楽しさは倍増するんだけれど。

 

道端に咲く草花を見て「かわいい」なんてシャッターを切ってみる。

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「庭に生えて来たら花が咲く前に抜いてしまうのに、なんて自分勝手なことだろう」と思う。だけど、こういった花はこういったところのほうが似合うんだよね。

「ここで咲くことができて幸せだったね」と心の中で語りかけ、自己弁護してみる。

タンポポの綿毛も「ちょっといいじゃない。ステキ!!」なんて・・・

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でも、やっぱり、家の庭なら綿毛になる前に「ゴメン」と言いながら抜いている。

 

歩いて、歩いて、歩いていたら、45分が経っていた。もう戻らないと生協の宅配に間に合わない。そして、夫が帰宅する前に夕食に準備もしておきたかった。

もっともっと歩きたかったけれど、今日のところはここまでにして反対側の岸を歩いて家に戻った。

雨に降られることもなく、約1時間半の散歩ができた。

 

家に戻ると、庭にお客さんが・・・

怖いものを見るような眼をして私のことを見ている。

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毛並みもいいし首輪もしているから飼い猫だね。

時々、うれしくないお土産を置いていくブチの猫ちゃんが来るけれど、この子は初めて来たのかもしれない。お土産さえ置いていかなければゆっくりしてもらってもいいんだけど、よっぽど怖かったのかすぐに行ってしまった。

 

こんなことで今日も一日が過ぎ去った。

私にとって今日も概ねいい一日だった。不自由になったとはいえ、こんな生活ができるなんて「本当にありがたいことだ」と思わないではいられない。