えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

マンガ展を観に行った

夫は内服薬の影響か、デイケア日以外の日には昼寝をしている。時として、見るからに眠たそうだと思うのに「寝たくない」という態度を示す時があるけれど、そんな時も無理やりベッドに連れて行けば横になった途端に寝てしまう。

 

この間の土曜日がそんな日だった。寝たくないのなら起きていても構わないし、どこかに出かけたいのならできるだけ付き合いたいとは思っている。だけど、この間は私自身が疲れていたので無理やりのように昼寝をさせてしまった。日曜日には行きたいところに連れて行ってあげるからと約束をして。

で、日曜日。どこに行きたいかと聞くと、言葉では言えないのだけれど、美術館だということが分かった。

 

今、地元の美術館で開催中の企画展は『描く! マンガ展』だ。今まで企画展にはほとんど足を運んでいるけれど、漫画を読むことがない夫がまさか「マンガ展を観に行きたい」と言うとも思えず、誘うこともしなかった。だけど、私が何気なく置いておいたパンフレットからマンガ展のことを知り、行きたいと思ったようだ。ま、原画は素晴らしいだろうとは思っていたけれど。 

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日曜日の美術館は思った以上に人が多く、しかもマンガ展という企画のせいか子どもたちや若い人がかなりいて、地元の美術館としては混み合っていた。

 

小学生の頃、私はよくマンガを読んだ。その頃は「なかよし」や「りぼん」あとはちばてつやさんの単行本、そして手塚治虫さん・・・

中学、高校時代には一時読まなくなったけれど、20代の頃にはまた読み始めた。その頃は少女漫画というより兄や弟の影響でサンデー、マガジン、ビッグコミックオリジナル。でも、マーガレットや少女フレンドは読んでいたかも・・・

それと、石ノ森章太郎さんや藤子不二雄さんや、さいとう・たかをさんも読んだと思うけれど、いつ頃どんなマンガを読んでいたかはもう記憶が遠ざかり、よく覚えていない。

 

今回の展覧会は約300点の生原画が展示されているそうだ。私はもう老眼なので吹き出しまでは読む気力はなかったけれど、どの人も吹き出しまで真剣に読んでいてなかなか前に進まなかった。でも、原画を観ているだけでもその迫力に圧倒され、画面構成や背景の技術には唸ってしまった。マンガといえども絵画の世界だ。

夫はどう感じたのか分からないけれど、大きなパネルの原画の前では見入っていたので良かったと思ったに違いない。もうかなり長いことマンガを読んでいない私はなじみのない漫画家や作品もあったけれど、それでも十分に楽しめる展覧会だったから。

 

夫は図録が欲しいと言ったので買うつもりだった。だけど、ショップでこちらを見たら これも欲しいと言うのだ。で、どちらかを選ぶように言ったらこちらを選んだ。

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まだしっかり読んではいないけれど、ペラペラめくっていると懐かしい絵がいっぱいあり、子どもの頃のことが蘇ってきた。