昨日は今年4回目の「ふれあい音楽会」だった。
このあいだ音楽会のことを書いたばかりだと思っていたのに、もう2週間も経ってしまっただなんて、月日は信じられないような速さで過ぎている。
年15回開催される音楽会。行くたびに楽しませてもらえるので今年はできる限り行きたいと思い、今回も前売り券を買っておいた。
今回は「My Favorite Things」 ~わたしのお気に入り~
と題したソプラノとクラリネットとピアノの若い女性音楽家3人の演奏会だった。
パンフレットによると、地元の高校の音楽科で出会い、卒業後はそれぞれ違う音大あるいは芸大に進んだ3人だけれど、それぞれの形で音楽と向き合う中で、お互いの経験をステージで重ね合いたいという想いからCOLOFULを結成したとある。
COLOFULの3人がふれあい音楽会に出演するのは今年で3回目だそうだ。
私は初めて聴かせていただいたのだけれど、3人とも素晴らしいの一言だった。
今までにN響や地元の豊橋交響楽団の演奏会を聴きに行ったことはあるけれど、クラリネットの独奏やオペラのアリアはテレビでしか聴いたことはなかった。
今回、ピアノの演奏では唱歌やトトロやポニョと言ったアニメソングをジャズ風にアレンジし、それを曲名は言わずにメドレーで演奏し、後で曲名当てをすると言った趣向を凝らした演出で楽しませてくれた。
クラリネットはそのために書かれた楽曲を演奏し、澄んだきれいな高音や、あるいは穏やかで優しいくて渋いクラリネットの音色を十分に堪能させてくれた。座席の位置からは譜面台で手元が良く見えなかったのが残念だったけれど、たぶん難易度が高い曲だったのだと思う。素人の私には「じょうずだな・・・」と思うだけでなく、身体が震えるような気がした。
ソプラノの独唱はマイクを通さなくても会場中に響き渡るほどの声量と素晴らしい歌声にうっとりと聴きほれていた。
ただ、会場は音響効果の良いようなところではなく、市民館のスポーツの練習にも使うようなところだ。しかも2階で、窓は開いていた。窓のすぐそばには欅だろうか、大きな木々が植えられていて、その梢からは小鳥のさえずりも聞こえ、まるで合奏に加わっているようだった。それはいやな音ではなく、正にふれあい音楽会 と言った雰囲気を醸し出しているようで私には心地よかったのだけれど。
音楽会が終わった後、出演者の3人は1階に降りて階段の前に立ち、聴きに行った私たち一人ひとりに頭を下げお礼を言った。その姿を見て、この若い音楽家たちの将来がとても楽しみになった。そして、来年度もまた聞きに行きたいものだと思いながら帰宅した。
家に戻ると、咲き始めたばかりのガクアジサイが迎えてくれた。
まだまだきれいに咲いているサツキも。
次回は6月の第2週だ。「どうか何事もなく次回も聴きに行けますように・・・」と願い、今から楽しみにしている。