えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

やっと

パソコンを使い始めて26、7年。その間、夫のものも含めると10機種ぐらいは使ったと思う。そのうち3台はノートだったけれど、あとはデスクトップ。この間壊れたものはその一体型だった。

私はパソコンを持ち歩くことはないし、家でも自分の部屋でしか使うことがなかった。だから、ディスプレイが大きくて使い勝手のいいデスクトップが好きだった。だけど、夫が倒れてからは部屋を移動して使いたいと思うことがあり、今度はノートを買おうと思っていた。

購入にあたり家電量販店にも見に行ったけれど、ネットで買う予定でいた。なので、ネットで国内外のメーカー直販サイトをいくつも見ていた。傍らにいる夫に「これは高い」とか「これはCPUが・・・」とか話しかけながら。その時「これはタッチパネルか。でも14インチだからちょっと小さいね」と言った途端「タッチパネル」という言葉に夫が「おうおう」と声を出し、目を輝かして反応した。私としてはノートにするなら15インチは欲しいと思っていたのだけれど。

 

昨年の10月、7インチの小さなタブレットをもらったことを書いた。 

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その後、夫はタブレットの電源を入れること、アプリをタップして開くこと、フリックやスワイプすること、二本の指で拡大させたり縮小させたりするピンチアウトやピンチインを覚えた。そして、私が取り込んだ夫の書いた絵手紙のファイルを開いて楽しめるようになった。だから、タッチパネルだったら自分も使えると思ったのかもしれない。

声を出し、目を輝かせて反応した夫のことを考えると、買うならもうそれしかないと思うようになった 。その機種はスペックは十分満足できるものだったし、そのスペックに対する値段は安いと思った。ただ、それまで使っていた一体型のパソコンは23インチのディスプレイだったので14インチでは使い難くはないかと不安だった。でも、14インチのノートも使ったことはあるので、夫の希望を優先することにして注文した。 

 

それが予定より1日早く、火曜日の夕方に届いた。

すぐにも初期設定にかかりたかったけれど、じっくり腰を据えてできるようにと、夫が眠ってから行うことにした。電源を入れれば後は画面の表示に従って入力するだけだから、遅くてもその日のうちにはできるだろうと思って。

ところが、説明すると長くなるので省くけれど、途中でどうにもならなくなってしまったのだ。で、メーカーのサポートセンターへチャットで相談したり、そこではダメで24時間の電話サポートに電話してみた。しかし私の場合は24時間電話サポートの対象外だったようで、通常時間内でないと聞くことはできなかった。

 

翌、水曜日は友人とふれあい音楽会へ行く約束がしてあった。

いつもだったら音楽会が終わった後でランチに行き、そのあとは友人宅で2時半から3時ごろまでおしゃべりをしている。だけど、その日は「パソコンを早く何とかしたい」との思いから、音楽会へ行くこと自体どうしようかと思い悩むほどだった。それで、友人には申し訳ないと思いながらも、ランチの後は早々と帰宅した。

 

それで、帰宅するとすぐにメーカーのサポートセンターに電話した。何せ、夫がデイケアから帰宅する前に何とか解決しておきたいと思っていたから。そういうところは なかなか電話がつながらないと思っていたけれど、すぐにつながりサポートを依頼することができた。

 

実は、このことがあったので思い出したのだけれど、以前のパソコンは国内メーカーのもので、家電量販店で購入した。その時も手順通りやったにもかかわらず、初期設定がどうしてもできなかったのだ。で、すぐに購入した家電量販店に持っていき状況を説明すると調べてくれ、結局はパソコン自体に問題があることが分かったのだ。それで新しい製品と交換してくれた。新しいものはすぐに設定できたので間違いなくパソコンに問題があったのだと思っている。

「今回もひょっとしたら・・・」と思いながら電話で状況を説明すると、さすがプロ。ど素人の私の説明もすぐに理解し、上手に誘導してくれた。おかげで40分もかかってしまったけれど、難なく起動し使えるようになった。

その後はオフィスを入れ、メールの設定をし・・・

今日はリカバリーメディアの作成をしたので、あとは以前のパソコンのデーターを入れ込めば良いところまでになった。

 

時間はかかったけれど、これでやっとサクサクと使えるようになった。

14インチのノートはやっぱり、ちょっと画面が小さいといえば小さいけれど、それでもノートはどこの部屋でも、コンセントがなくても使えるし、今はかなり満足している。