えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

つながり

毎週月曜日、地元の新聞社のホームページに「週間ギャラリー案内」が掲載される。市の美術館はじめ、デパートの画廊、喫茶店のギャラリーなどなど、近隣の市の情報も少しだけだけれど載っている。

 

6月のこと。そこに、ほんのたまに行くことがある喫茶店のギャラリーで絵手紙展を開催すると載っていた。

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何年か前にも同じグループの絵手紙展を観に行ったことがある。そのグループに知っている人がいるわけでもなく、誘われたわけでもないけれど、絵手紙展とか、手作り展とかというだけで見てみたくなるのだ。

その時、お店の方に「名前を書いてくださらない」と言われ、「知り合いがいるわけでもないけれど」と思いながら、言われるままに記帳した。するとそのノートに小学生の頃の友人の名前を見つけた。

彼女とは何十年も会っていなかったのだけれど、昨年ひょんなことから会うことができた。

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以前、書いたように彼女は喫茶店を経営している。なので、その後は1、2か月に一回ぐらいだけれど、私が彼女の喫茶店に行くようになり交流が再開された。 

  

展覧会を観に行くにあたり、午前中の喫茶店は賑やかすぎる。夫が元気だったころにはモーニングを食べがてら午前中に出かけたものだけれど、今は一人なのでなるべく静かな午後を選んで出かけるようにしている。

 

で、始まってすぐの木曜日の午後、時間があったのでフラット出かけた。駐車場には車が1台。「良かった」と思いながら店に入ると、ギャラリーのほうには人がいっぱい。その喫茶店はコーヒーを飲むスペースとギャラリー部分が中の通路を隔てて分かれている。大勢の中に入るのが苦手な私は先にコーヒーを注文し、ギャラリーが落ち着くのを待つことにした。

しばらくするとギャラリーのほうから「やっぱりえっこちゃんだ」と、声をかけられた。見ると、例の友人だった。知ってる人がいるならとギャラリーのほうに行くと、あらあら・・・

ギャラリーの中にいた人の一人は長男の同級生のお母さんで、同じお寺の檀家さん。一緒にお寺のお役もやったことがある人だった。もう一人は二男の同級生のお母さんで、子どもが小学生のころには町内のバレーボールの試合で何度も対戦していた人だった。しかも、その人は友人の仲の良い友人。その友人の絵手紙を見るために私の友人が来たのだと分かった。世間は狭いというか、人は妙なところでつながっているものなのだ。

 

前回も、今回も、展覧会が終わりしばらくすると、そこに出品していた方から宛名側にお礼の言葉が添えられた直筆の絵手紙が届いた。先生の名前ではなかったので、記帳した人には手分けしてお礼状を出しているのだろうか。

その人たちとは今のところ何のつながりもないけれど、絵手紙をいただきちょっとうれしかった。

「ひょっとしたら、どこかでつながっているかもしれない、そしてひょんなことから何らかのつながりを知ることになったりして・・・」と、想像しながら絵手紙を眺めた。そんなことを想像するのも楽しいことかもね。