えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

焼いた油揚げの思い出

 marcoさんの油揚げの記事を読んで、久しく食べていなかった焼いた油揚げを私も食べたくなった。だって、油揚げの焼いたのってホントおいしいんだもの。でも、何となくおつまみって感じでしょ。だから、アルコールを飲まなくなってから我が家の食卓に上がらなくなったのです。

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そうこうしているうちに今度は油揚げの中にネギを詰めて焼いた料理の記事が・・・

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「あ~、これはおいしそう!!」と思ったらよだれが垂れそうだった。それと同時に昔のことを思い出した。

 

それはまだ結婚したばかりのころ、夫が会社の上司や同僚、友人たちを自宅に招待したいと言い出した。その時、夫は「料理は仕出し屋さんに頼めばいいから」と言った。当時はまだ法事の時など仕出し屋さんに自宅へ料理を届けてもらうことがよくある時代だった。それでなのか、私を気遣ってくれてのことだったのか、それとも私は料理ができないと思われていたのかも知れないけれど。

私は「自宅に招待するなら普通手料理でもてなすものじゃない・・・」と思った。だから下手だったかもしれないけれど、自分で作ることにした。

とはいえ、会社関係の時も友人たちの時も私たちを含めると10人ぐらいにはなったと思う。結婚する前に母を亡くしていたので毎日家族の食事は作っていたとはいえ、それだけの人数をもてなしたことはなかった。

 

皆さんに来ていただいたのは冬の寒い時期だった。なので、メインは鍋料理。これならだしをとり、材料を切って調味料さえそろえておけば味付けはみんながやってくれるから。

鍋料理は寄せ鍋とおでん(我が家の辺りでは関東煮というやつ)。おでんの仕込みは朝からはじめ、他にも覚えているだけでも鶏のから揚げ、サラダに煮物、巻きずしやいなりずし等など・・・

とにかく精いっぱい頑張ってもてなした。

その時、苦肉の策で油揚げを焼いたものに大根おろしを添えて(乗せて)お醤油をちょっと垂らして出した。

そうしたら夫の友人の一人がそれを食べた途端「こーれは上手い!!」と言った。その人はもちろん呑兵衛。ほかにも頑張っていっぱい出したのに、それだけ特別に褒められたのだ。確かにおいしかったと思う。だけど、ただ焼いて大根おろしを添えただけなのに・・・

それからは油揚げを焼くと必ずセットで思い出す、私にとっては忘れられない一品になった。

 

marcoさんの油揚げのネギ詰め、まだ真似して作ってないけれど、近いうちに作る予定だ。アルコールと一緒ではないけれど、ご飯とだっておいしいに違いない。