えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

ふれあい音楽会⑩

今日は今年度10回目のふれあい音楽会だった。

テーマは 「いつもの二人」  ~ 秋を探しに・・・♪ ~

 

そして、奏者はバイオリンとピアノの若くてとってもさわやかな二人組。

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1部の始まりは葉加瀬太郎さん作曲のワイルドスタリオンズ 。

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バイオリンはよくわからないけど、好き。高音の澄んだ音色も低音の音色も。

 

小学校の時、まこちゃん(仮名)という友人がいた。当時、1クラスに50人以上いて、5クラスもあった。それなのに、まこちゃんとは1年生から6年生の時までずっと同じクラスだった。まこちゃんは背が低くて一番前。私は後ろから2番目だったけれど、どういうわけか仲が良かった。

そのまこちゃんがバイオリンを習っていた。彼女のお父さんはお医者さんで、お母さんは大学教授の娘さんというような、いわゆる家柄がいいお嬢さまだ。私はというと、学校が終わるとランドセルを放り投げ、遊びに行くような極々庶民の子だ。それでもやっぱり仲が良かった。

 

まこちゃんのところに遊びに行くと、小母さんが「えむちゃん、上がってちょっと待っててね」と言い、まこちゃんのバイオリンのけいこが終わるまで遊ばせてもらえなかった。

私はいつもバイオリンのけいこが終わるまで二人の姿を見ながら待っていた。それが案外楽しかったのだ。まこちゃんがバイオリンを弾き、小母さんが「キキキー、キキキー」と口でリズムをとる。小学校低学年の子の練習だから同じところを何回も弾いたり、躓いたりもする。小母さんが「違うでしょ、キキキー、キキキーでしょ」と怒る。私には上手なのか下手なのかもわからなかったけれど、とても楽しかった。

 

それでなのか、何だか好きで今までにも何人かのコンサートに行ったことがある。まだテレビに出始めたころの葉加瀬太郎さん、高嶋ちさ子さん、河合郁子さんなどなど。

 

今日の二人は若いけれど楽しませ方を知っているというか、進行も上手で、トークも楽しくて、とてもよかった。もちろん、バイオリンの演奏もピアノの演奏も素晴らしかった。

 

曲目も葉加瀬太郎さんの曲が2曲。青島広志さんの楽しい曲、バイオリン奏者であるご本人が作曲したしっとりとした曲、激しい曲、アイルランド民謡などなど。

他にもピアノ奏者がピアニカ(鍵盤ハーモニカ)を演奏し、「証城寺の狸ばやし」と「夕焼け小焼け」をものすごく楽しいアレンジでバイオリンと協演したりと趣向を凝らし、とても楽しませてくれた。

最後の曲「チャールダッシュ」ではバイオリンを弾きながら会場を駆け巡るというもの。冷房もないような蒸し暑い会場をバイオリンを弾きながら走り回る彼に聴衆は扇子を扇いで風を送り、会場が一体になっていた。

ほんとうに「ふれあい音楽会」という言葉がふさわしい、とても楽しい音楽会だった。

 

今年度、残りはあと5回。こんな楽しい音楽会だもの、私は皆勤の予定でいる。