えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

ただそれだけで

公園のさくらはほとんど葉っぱを落とし冬木立。

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さくらに限らず冬木立の景色はとてもすてきだと思う。そこに夕日が当たるとまるで影絵の世界に誘われるような気がして大好きだ。

 

毎日のようにメール交換をしている看護学校時代の友人Mちゃんに病気が見つかったのが2か月前のこと。腹部の違和感、腹痛、そして黄疸が出て検査入院。いったん退院し、その後治療のために再入院。主治医も本人もすい臓がんを疑ったけれど、結果は自己免疫性の膵炎だった。元々、糖尿病で内服治療を受けていたMちゃんは思うように血糖のコントロールができず、退院が遅れたけれど、インスリンを導入して退院となった。今はステロイドの内服とインスリンの自己注射で通常の日常生活を送っている。ただ90歳を越えたお母さんは止む終えずショートステイとロングステイを組み合わせ、施設に入所することになった。

 

そんなことがあり、特別なことは何もなくても、昨日のように「すてきだなあ」と思いながらイチョウ並木を歩いたり、夕日が当たる冬木立を見て美しいと思ったり、ただそんな日常が送れることがすばらしく幸せなことだと思うようになった。もちろん、夫が倒れて以来、何気ない日常が送れることがどんなに幸せなことかはわかっていたし、そんな気持ちを持ち続けてはいたけれど。

 

Mちゃんが退院し、またメール交換が再開した。

何気ない日常を報告し合うだけなのだけれど、ただそれだけでうれしいのだ。