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えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

お雛さまのおかげで

木曜日のこと。

夫がデイケアに行く日なのに、水曜日の夕方から降り出した雨が降り続いていた。

車いすの夫にとって雨の日の外出は大変なこと。だけど、デイケアに行くときには送迎車の運転手さんと介護士さんが二人がかりで介助してくれるので助かっている。

 

それなのに、夫はお迎えの時間になってもトイレから出ることができず、私が送って行くことになった。3日間もお通じがなく、道中が心配で出られなかったのだと思う。我家からデイケアまでまっすぐに行けば10分か15分もあれば到着する距離だ。だけど、送迎車だと最初にお迎えの夫はそのあと何人もの利用者さんのお迎えに行ってからデイケアに行くことになる。そうすると多分倍の時間はかかる。その間、車で揺られるとトイレに行きたくなる可能性は高い。だけどデイケアに到着するまでトイレには行けない。

そんな心配が伝わってくるだけに送って行くのも仕方がないと思う。思いながらも「今日は行きたいところがあったのに・・・」と、心の中で呟き、送迎車に乗れなかったことに対し悪態を吐きまくってしまった。雨でなかったらそこまでは言わなかっただろうと思うけれど、収まりがつかなくなってしまった。

 

ため息を吐きながら、ふっと窓から庭に目をやると、かなり雨が降っているにもかかわらずツグミが来ていた。 

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まるで「私も雨でも来たんだから、気持ちよく送って行ってあげなさいよ」と言われているような気がしてきた。だけど、一旦イライラし始めたらそう簡単には収まらないのだ。どうせ送って行くのだから気持ちよく行ってあげればいいと思いながらも。

 

夫をデイケアまで送り、なかなか収まらない気持ちを引きずりながらの帰り道。行きたかったところにはもう行く気がしなくなっていたし、かといって買い物に行くには中途半端な時間だ。

気持ちのせいか、朝飲んだにもかかわらず、またコーヒーが飲みたくなった。家に戻ってから自分で入れようかとも思ったけれど、たまに行く喫茶店に寄ることにした。

 

その喫茶店は大通りから1本入ったところにある。雨のせいか、駐車場には車は1台もなく、店に入るとお客はやはり私ひとりだった。

 

ドアを開けると、すぐに目に飛び込んできた飾り棚のお雛さまに思わず「わ~、ステキ!!」と歓声を挙げてしまった。

壁面の飾り棚には一番上の段にお内裏さま、2段目には三人官女、三段目には五人囃子に右大臣、左大臣、仕丁と、見事なまでの7段飾りのお雛さまたち。そして、一番下の机の上には土雛、陶器のお雛さま、和紙のお雛さま等々、ぎっしり飾られていた。

 

今の時期、お雛さまをを展示してあるところはたくさんある。だけど、今年はどこにも行かなかったものだから思わぬところで出会えたお雛さまに感激だった。

私はお雛さまを正面から眺められる特等席に座り、堪能させていただいた。おかげでイライラしていた気持ちはいつの間にか消えていた。

お雛さまの威力はすごいものだった。その日は1日中 幸せな気分でいられたのだから。

もちろん、夫が帰宅してからも。

 

おまけ。

最近、かわいらしい囀りで楽しませてくれる子。カワラヒワかしら・・・

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