えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

お参りのご利益か

毎年、お彼岸の前に夫の姉がお墓のお花にと菊の花を持って来てくれる。

菊は姉の次男のお嫁さんの実家で作っていて、甥っ子を通して我家と義兄の実家に届けてくれるのだ。そして、今年は17日の日曜日に持って来てくれた。

 

我家は所謂本家。なので、親戚の人がお参りに来てくれる前にお参りを済ませ、お墓のお花をきれいにしておくようにしている。だけど、夫が不自由になってからは私がお参りに行ける日は限られてしまったので今年はお中日の前の20日か21日に行く予定でいた。

ところが姉がお花を届けてくれた時「今日(17日)お参りに行ってお花を変えてきたのでしばらくしてから行ってくれる・・・」と言われてしまった。そうなると20日では早い。今の気候では21日でもまだお花はきれいかもしれない。そう思ったら、いただいたお花が心配だったけれど行くに行けず、「月曜日まで待ってもお彼岸のうちだ」と思い、今日まで待つことにした。

 

今日は夫がデイケアに出かけると先ずは何をおいてもお墓参りだ。

今朝、お花を作ろうと包んであった新聞紙を開くと、案の定、菊の葉は黄色くなり始めていた。しまったと思ったけれど仕方がない。それでも下の方の葉を落としたら何とか見られるようにはなったので一安心した。

 

お墓参りを済ませると、何だかそのまま家に帰る気がしなくなり、たまに行く喫茶店に寄り、コーヒーを飲んでから帰ることにした。

もうすぐ喫茶店というところまで行くと、何と前から友人が歩いてきた。

 

友人はその近くで美容室を経営していて、今日は定休日。聞くと、友人もお墓参りに行くところだという。来週の月曜日には私と約束がしてあるので今日のうちにお墓参りに行こうと出てきたそうだ。

彼女の家のお墓は車で行けば30分もかからないのだけれど、彼女は免許を持っていない。だからご主人と行くとき以外は市電とバスを乗り継いで行く。そうすると、待ち時間を含めれば2時間ぐらいかかってしまう。しかも、今日は私と会う寸前に市電が行ってしまったところだった。

私も彼女の家のお墓には何度か行ったことがある。私はどうせ一人だし、一人でコーヒーを飲みに行くより彼女とおしゃべりできる方がうれしい。なので送ってあげることにした。

 

お墓参りが済んだのが11時を少し過ぎた頃。

彼女がランチに誘ってくれたので、家の近くのおすし屋でランチを食べることになった。そこはとってもおいしくて私のお気に入りのお店だ。そして彼女にごちそうになってしまった。

 

彼女に偶然出会ったのも、おいしいおすしを食べることができたのも、お参りのご利益だったのかもしれない。

 

実は今年の初めにも似たことがあった。その時、私はどこに行こうとしていたのか記憶にないけれど、彼女はお札を納めにお宮参りに出かけた帰り道。実家に行くために市電に乗る直前に出会った。そして実家の近くまで送ってあげることになり、一緒にケーキ屋さんがメインの喫茶店でお茶をしたのだ。

その時も、「こんなところで偶然に出会うなんてお参りのご利益かもね」と話したのだ。1分でも早かったり、反対に遅かったりしたらたぶん会うことはなかったと思うから。 

  

気が付いたら彼岸の入りに 茎が伸びていて、昨日やっと咲いた我家の彼岸花

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今日はクロアゲハが遊びに来た。

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今日もいいことがいっぱいだった。

これもお参りに行ったご利益かもしれない。信仰心が篤いわけではないけれど、まあそういうことにしておこう。