えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

雨の日の受診

今日は夫の脳外科の受診日だった。

先週末から雨が降り続き、今週もずっと雨の予報。その上台風までも発生し、こちらに向かっているという。

この間も書いたけれど、車いすの夫と出かける時に一番困るのは雨なのだ。なので、先週からずっとテレビの週間天気予報を見てはため息を吐き、何となく気が重い毎日だった。例え雨が降ったとしても何とかなると思っているのに。

 

昨日は午後から曇り始めたけれど、午前中は久しぶりに晴れ間があった。

「明日がこのお天気だったらいいのに。お天気の神さまも意地が悪いなあ・・・」と、空を見上げては心の中で何度もつぶやいていた。

 

どう思っても今朝はやっぱり雨が降っていた。

普段は思い切りもあきらめも悪い方ではないのだけれど、今朝はちょっと空が明るくなると出かける時は止んでいるかも、また降り始めるともう少し待ってみようかと、いつまでもうじうじしてしまった。

 

結局は出かける時も帰る時も雨が降っていたけれど、雨合羽までは着なくても傘で対応できるぐらいの雨だった。病院の玄関前は軒が出てはいるけれど、そこは車いす対応の駐車場やタクシー乗り場、バス乗り場が占めていて一般の車が止まって乗り降りできるスペースは2台分ある程度だ。そしてそこは何台かが順番待ちしている。車いす対応の駐車スペースは6台分あるけれど、午前中は常に満車で一度も止められたことはない。それに止められたとしてもドア部分は軒にはかからないので濡れてしまう。だから濡れないためには待つしかない。待てば乗り降りの際に濡れることはないけれど、車いすを下したり、助手席のシートを回転させドアより外に出し、シートを下げ、夫を車いすに移動させ、濡れない位置に夫を移動させ待ってもらう。そして、またシートを元の位置に戻し、車を駐車場に移動させなければならない。そうすると次の人にそれまで待っていただくことになる。そんなことを考えると、仕方がないことだとは思いながらも心がとても重くなる。

 

今日はそうして受診した。診察結果は採血データーが一つ正常範囲を超えてしまったため薬が一つ増えてしまったけれど、それでも受診を終え家に戻ったらほっとして心が軽くなった。

 

私がまだ看護師として総合病院に勤務していたとき、雨の日に正面玄関の前に車いすに乗っている患者さんが来院されるとボランティアの方がすぐに近づき、患者さんや家族の方の手助けをしていた。夫が通う病院にもそんなボランティアの方がいたらいいのにと思う。本当に困ったとき、ほんの少しだけでいいから手助けしてくれる人がいるとすごくうれしいんだけど・・・