えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

ジャコメッティ展へ行ってきた

今月の初め、訪問リハビリのPTから「24日はお休みにしてほしい」と言われた。

それなら、14日から豊田市美術館で開催される「ジャコメッティ展」にいつ行こうかと考えていたのでその日に行くことに決めた。

 

ところがこのところ秋雨前線や台風の影響で毎日お天気が悪い。

開催期間は12月24日まで。できれば平日に行きたいけれど、それが無理なら土日にすれば行く機会はあるので無理はしないつもりでいた。それでも毎日週間天気予報を見ては一喜一憂の毎日だった。

 

台風21号は怖いぐらいの風が吹き荒れたけれど我が家の辺りは被害なく過ぎ去った。だけど、今日は台風一過の秋晴れとはいかず、お天気は下り坂。そして、最終的には曇りの予報。それでも夜には雨が降り出すという。

 

朝起きると、今にも雨が降り出しそうな空模様。でも、朝の天気予報でも夜までは雨は降らないという。それなら「行こう」ということになった。

 

ナビによると、豊田市美術館までは我家から車で約1時間40分。一般道の渋滞や工事、途中でのトイレ休憩を考えると私たちだと2時間ぐらいはみておいた方がいい。

出発が少し遅くなってしまい10時30分に家を出る。豊川インターから高速に入り、上郷SAで休憩。そして美術館へ。美術館内のレストランで昼食を食べてからジャコメッティー展へ。

 豊田市美術館のホームページより。

ぎりぎりまで切りつめられ、引き伸ばされた立像により、第二次世界大戦後の彫刻史に決定的な位置を確立したアルベルト・ジャコメッティ(1901-1966年)。イタリア語圏スイスに生まれ、パリに移住したジャコメッティは、アフリカやオセアニアなどのプリミティヴな造形やキュビスム的彫刻への傾倒を経て、シュルレアリスム時代には、台座から解放された作品や台座自体を作品化したボード型の隠喩的・象徴的作品を手がけ、彫刻史上の画期をなします。そして、1930年代後半にモデルに基づく制作に回帰すると、「見えるものを見えるままに」造形することの困難に向き合いながら、人間存在の根源に肉薄する立像や胸像を制作し、また、ドローイングや油彩画に取り組みました。

 本展覧会は、パリおよびチューリッヒジャコメッティ財団と並ぶ、ジャコメッティの一大コレクションを有す南フランスのマーグ財団美術館の全面的な協力のもと、さらに国内の優品も加えた大回顧展となります。モデルとして、対話者として、ジャコメッティと深い親交を結び、見ることと造形化することの間で葛藤するジャコメッティの日々を記録した日本人哲学者・矢内原伊作を描いたドローイングや、全9点から成る壮観の「ヴェネツィアの女」、実現しなかった「チェース・マンハッタン銀行のプロジェクト」のために制作され、現在マーグ財団美術館の庭園を飾る大きな三体の彫像など、充実した作品の数々をご覧いただき、ジャコメッティの創作の神髄を是非、体感してください。

 今までにも何点かは見たことがあったけれど、やっぱりいい。どういう風に良いのかと聞かれても語彙が少ない私にはうまく表現できないけれど、理屈抜きに好き。痺れてしまうのだ。夫も自分で車いすを自分で足漕ぎし、気に入った作品の前で足を 止め見入っていた。そして、私が「良かった?」と聞くと大きく頷いた。

運転は好きではないのでちょっと疲れたけれど、頑張って行って良かったと思う。

 

夫は本が欲しいと言ったけれど、今回は ポストカードだけにした。

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