えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

押し花

私が小学生の頃、夏休みになると学校から昆虫採集や植物採集に連れて行ってくれた。夏休みのことなのでたぶん自由参加。学年を越えてのことだったのか、私の学年だけだったのか、どこに行ったのか等など、詳細の記憶はない。ただ、昆虫採集にも植物採集にも参加した記憶があるので高学年を対象に毎年行われていたのだと思う。

 

今では昆虫も植物も採取するのではなく、観察が重視されるけれど、当時は昆虫採集や植物採集は当たり前に行われていた。

そして、昆虫採集の時には虫網に虫かごではなく、三角に折ったパラフィン紙と三角ケースを持って。捕ったトンボやチヨウチョなどの昆虫は三角紙に包み、それを三角ケースの中に入れて持ち帰り、家に帰ってから標本にした。

植物採集では今では見たこともないブリキ製の桐乱と野冊を持って。採った植物はそのまま桐乱に入れたり、野冊に挟んで持ち帰り、押し葉、押し花にしてから標本にした。

そして、作った標本は夏休みの自由研究とした。

 

押し花を作ったのは小学5年生のときか6年生の時で、その時が初めてだった。作り方は親に聞いたのか、先生に教えてもらったのか忘れてしまったけれど、新聞紙に採取した植物を挟み、厚い本や辞書を乗せた。そして、植物が乾燥するまで何日ぐらいかかったのかは忘れてしまったけれど、毎日毎日新聞紙を変えた。乾燥した植物は画用紙に張り、図鑑で調べた名前を書き入れ、冊子にして自由研究を完成させた。

 

それから半世紀以上、押し花のことを忘れていた。

それが3年前、友人の喫茶店で開催中のレジン作家さんの作品展を見に行った時、そこで見たレジンで押し花を固めた作品がすごくステキで私も作ってみたいと思った。

でも今は、何日もかけて押し花を作る元気はない。

 

4月のこと、Eテレ趣味の園芸で簡単に作れる押し花の作り方を紹介していた。そして、押し花の絵ハガキを作り、友人に送るとすごく喜ばれると。その方法は、新聞紙の上にティッシュペーパーを敷き、その上に採取した植物を置き、その上にティッシュペーパーを被せ、中温のアイロンで20秒ぐらい抑えるというもの。そして、押し花を並べたハガキには透明フィルムを張ると良いとも。

 

押し花を作りたいと思い始めてからネットで作り方を検索していた。その中には電子レンジを使った方法もあったけれど、アイロンを使う方法はそれよりずっと簡単なものだった。それでも、なかなか作れないでいた。透明フィルムだけはすぐに買っておいたのに。

 

6月の末、友人のお宅に伺った時、まだビオラが咲いていた。友人は「もう終わりだから片付けようと思っているけど、なかなか片付けられないの」と言われた。でも、まだきれいに咲いていた。それで、押し花にするようにと、いくつか花をいただいた。そして、いただいたからには無駄にしてはいけないと、すぐにアイロンを使った方法で作ってみた。

レジンはできないし、ハガキにするには量が足りないし・・・

それで、先ずはしおりを作ってみた。 

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カッターの刃を新しくしなかったので右はゲジゲジになってしまった。刃を新しくして切り直したら今度は花が端ギリギリになってしまい大失敗。

で、残りの花でもう一つ作ってみた。 

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今度は穴の位置が真ん中にならず。真ん中になるように切り直したところ、今度は上下の幅が平行にならず。なんて不器用なのかと イヤになってしまった。でもまあ、初めての作品なのでこんなものかと思うことにした。

本当は上の方に筆で何かステキな言葉を書きたかったけれど、今回は押し花だけにして、あとはリボンを付ければ完成だ。

しおりに合った細めのリボンは手持ちがなかったので月曜日に買いに行こう。ブルーにしようか、ピンクにしようか、それともグリーンがいいかな・・・