えむこの雑記帳 ~ときどきひとり言~

これは、脳出血後たくさんの後遺症が残ってしまった夫とえむこの何気ない日常生活を書き留めたものです。

ハガキは最高の贈り物

いつのころからか、ハガキが大好きになった。

子どもの頃にはハガキよりも封書が好きで、ステキな便せんや封筒を見つけるとついつい買ってしまい、引き出しの中には山ほどの便せんや封筒があった。

 

だけど、今は断然ハガキがいい。特に絵はがき。最近は旅行に行くことはなくなったし、絵はがきもあまり見かけなくなった。だけど、出先でステキな絵はがきを見つけるとついつい欲しくなって買ってしまう。

 

夫が元気だった頃には夫が時々描いてくれる絵手紙を使うことが多かった。でも、今は滅多に書かなくなってしまったのでほとんど絵はがきを使っている。

出す相手のことを思いながらファイルの中からハガキを選び、文を書く。そして、切手を選んで投函する。そのどれもが楽しい作業だ。

 

ハガキは出すのも好きだけれど、郵便受けに自分宛てのハガキを見つけると、それだけで幸せな気持ちになってくる。

だけど、数年前までは毎日のように届いていたハガキは最近ではめったに来なくなってしまった。それは私自身が夫が倒れてから滅多に書かなくなってしまったからだ。それでも、郵便屋さんのオートバイの音が聞こえるとすぐに郵便受けを見に行き、私宛のハガキを待っている自分がいる。

 

今週はそんな私のもとにうれしいハガキが2通も届いた。

1通は差出人の名前が書いてない絵手紙。絵は子どもが描いたと思われる山並みの絵で、日付は7月3日と書いてあった。7月3日は平日だから上の孫は小学校だし、下の孫は幼稚園のはず。でも、宛先の字は長男の字のように思われた。で、メールをしてみたところ、上の孫が学校から山梨に登山合宿に出かけ、その時に描いたものだと分かった。

じいちゃん、ばあちゃんにと、私たちのことを思い、絵手紙をくれたと思うとすごくうれしかった。

 

もう1通はよんばばさんから竹久夢二のステキな絵はがきが届いた。

絵の部分だけでも写真でお見せしたいぐらい夢二の中でもステキな絵だ。そして、優しい心遣いを感じるよんばばさんの文面に心の芯から温かくなった。

いつもは夕方5時過ぎぐらいの配達なのだけれど、その日は出先から戻った2時頃には郵便受けに入っていた。だから、その日は午後からずっと嬉しい気持ちのままで過ごせた。

 

「手紙はその人のことだけを思いながら書くから最高の贈り物だ」と言われているけれど、私もその通りだと思っている。はがき1枚でこんなにうれしかったり、温かい気持ちにさせてもらえるのだから。

よんばばさん、ありがとうございました。うれしかったです。